副院長兼患者家族支援センター長[鶴田清子]

初診から在宅までシームレスにつなぐ患者家族支援センターについて

greeting2

静岡がんセンターは、2002年の開院から今年で16年目になります。その間、静岡県がん診療拠点病院、特定機能病院の認定を受け、がん医療の牽引役として、私たち看護職もがん看護を通して、がん患者さんとご家族の支援に努めてきました。2012年に開設した患者家族支援センターは今年で6年目を迎えます。がん医療の進歩に伴い、がん生存率は年々伸びています。「がんと共に生きる」時代へと変わり、「がんを治し・支える医療」が求められています。当院では、患者さん一人ひとりの生活環境や経済状況、健康状態をスクリーニングし、診断時から、「からだ」「くらし」「こころ」の障壁を乗り越えるために必要な「情報」「相談」「支援」を、診断〜治療〜在宅まで途切れることなく提供する患者家族支援を行っています。 がんの治療経過は、診断時、がんの根治を目指す治療期、無病期、再発・転移後の延命的治療、終末期と進みますが、この過程は個々に異なります。患者さんは、治療経過に沿って、刻々と変わる、からだ・心・生活などの状況を生きていかなければなりません。患者家族支援センターは、患者さんが遭遇する様々な不安や悩み、苦痛を和らげるための相談窓口です。
「このつらい気持ちを誰かに聞いてほしい」「治療方法や治療場所に迷う」「仕事と治療の両立をしたい」「治療の副作用の対応がわからない」など、悩みは多岐に渡り、場合によってはうつ状態になることもあります。「仕方ない」「もうダメ」と諦める前に、担当医師や外来・病棟の看護師や「患者家族支援センター窓口」へ相談をしてください。専任の看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、専門医師、栄養管理士、理学療法士、栄養士、チャイルドライフスペシャリストなどが、患者さんとご家族のこころとからだの悩みを和らげる方法を患者さんと一緒に考えていきます。そして、患者さんにとってよい治療、よい生活につながっていくと思います。