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家族・周囲の人との関係

がん罹患に伴う周囲の反応に対する思い

乳房切除後、人の視線に不快を感じることがあった。心配して「体、大丈夫?」との言葉に対してもそのことには触れないでと叫びたい気持ちだった。

がんという病気が社会的に理解されておらず、健康なときには言われなかった「無理しないで」「大丈夫」という言葉を頻繁に言われる。

友人・知人・近隣との付き合い方

近所の人や友人に、がんのことは話していないので旅行にも行けず、いつそのこと話そうかと悩んでおり、年を取るごとにその悩みは大きくなっていく。

今後の社会生活への不安

手術後、体の変化、機能制限、化学療法の副作用がでており、職場復帰、社会復帰はできるのだろうかと悩み、社会からはじき出された役立たずなんだと自分を責めた。

同病者との関係

同じ病気で手術された方や治療をされている方とその時々の体の具合、日常生活等について話をしたり愚痴を言いたいと思った。

社会におけるストレス増

職場や人間関係などの対応が病気以前のようにできないように思い、仕事に出て行けない。親しい間柄を除き人間関係の対応が苦痛で重荷に感じる。

情報・メディア

最初の頃新聞の記事やテレビなどの情報で余計不安になることがあった。

配偶者との関係性の変化

術後だんだん夫の態度が冷たくなり、夫婦間に溝が深まり、離婚も考えたが子どものために我慢して生活している。

がん告知の時から生活を共にしている夫とのずれは感じていたが、再発により大きく崩れ決定的になり離婚した。

夫婦そろっての病

術後の抗がん剤投与で退院した頃、主人が血液がんの苦しい治療に入っていたので、自分の療養どころではなく、看病と2人の治療費に悩む。

がんと診断された時、身体障害者の主人を抱えとても大変だった。前日に主人を入院させてから自分が入院した。

配偶者への告知

一人で告知を聞いたので、夫や子どもに病気のことをどのように話したら良いだろうか、話した後どんな態度をとったらよいだろうかと悩んだ。

がんと診断され、夫は病気に対して神経質な人なので、どんな言い方で伝えたらいいのか気を遣った。

家族に対する気遣い

最悪の場合再発し、家族に経済的な負担はもちろん、もしもの時、残される夫と別居中の長男夫婦との折り合いについて心配した。

家族との関係性の変化

5年前から夫の両親と同居しているが、自由な時間がなかなか持てない。両親が幸い元気なので、別居できたらストレスがたまらないのでそうしたいと思う。

家族との別れ

初めて自分が死ぬかもしれないと分かったとき、頭が真っ白になり、子どもや夫と別れたくないと思い泣いた。

子どもに対する気遣い

手術後抗がん剤の副作用で髪が抜けかつらを使用していたが、子どもの友達が気がつき、子どもに尋ねないか、自分のせいでいじめられないかと心配だった。

子どもとの関係性の変化

子どものことが心配で、当たり前の世話などのことができないことがつらい。

子どもの学校のことや行事に出られなかったり、子どものためにできることが徐々になくなっていくような気がしてとても悲しい。

子どもが小学校に入ったばかりで、行事に出席できずつらかった。

子どもの世話と治療のバランス

子どもたちの受験と手術が重なり、自分のことより周りが忙しく気が休まらなかった。

子どもへの告知

中学生の子ども2人にがんと伝えたときはとてもつらかった。

子どもに病気のことは話していないので、どのように説明をしてあげたらよいか悩んでいる。がんイコール死と理解しているので話せないままでいる。

妊娠・出産に関する不安

常に妊娠について悩んでいる。発病後1年で結婚し、子どもが欲しいと強く思い始め、友人や姉の子どもがうらやましく思う。ホルモン注射が終わったら、自分の命と引き替えにでも赤ちゃんが欲しいと思う。

再発してしまい、子どもをほぼ諦めなければならないと感じた時は悲しかった。