Menu

排泄・人工肛門・人工膀胱

尿失禁

悩み

尿意を感じにくく、尿の出方がすっきりせず、尿漏れがあり、パットを使用しなければいけないこともある。

助言

【子宮がん術後の排尿障害について】


子宮がんで広汎子宮全摘出術を行った場合、子宮の周りを広範囲に切除するために、手術で膀胱の神経が傷ついてしまったり障害を受けたりすることがあり、尿意がない、尿意を感じにくい、尿が出にくい、尿もれなど膀胱機能障害のリスクが高くなります。この膀胱機能障害は、多くの場合一過性ですが、時に排尿障害がずっと続くことがあります。
また、尿もれは手術による影響だけではなく、中高年の女性の場合、加齢による筋力低下などで膀胱と尿道を支える骨盤底を支える力の低下、尿道・膀胱の機能低下などで、腹圧性尿失禁や切迫性尿失禁などが起こりやすくなります。

【排尿日記をつけてみましょう】


排尿日記については、入院中に指導を受け、退院後もつけるように指導を受けたかもしれませんが、ずっと日記をつけることを苦痛に感じたり面倒に思ってやめてしまう人も多いかもしれません。
ただ、現在の自分の尿に関するつらさや問題を人に伝え自分の状況を理解してもらうためには、漠然と「尿のことで困っていて・・・」というだけでは伝わりにくいでしょう。もう少し具体的に自分の排尿状態、日常生活で困っていること、自分が排尿障害に対して現在行っていることなどを伝える必要があります。
日記には
○排尿や尿漏れがあった時間
○およその量(排尿量、自己導尿した場合、残尿量)
○尿意の強さ
○およその飲水量
○尿もれがあった場合、そのときの状況
○その他備考
などをつけてみましょう。とりあえず、3日から1週間くらいつけてみましょう。

【排尿障害への対処方法】


◎ 腹圧
十分息を吸って下腹をふくらませ、息をとめていきみます。次に、息を吐くときに下腹に手をあてて圧迫します。ただし、あまりいきみすぎると、膀胱内の圧力があがりすぎ尿が尿管に逆流し、膀胱の変形や腎機能障害を起こすこともあるので、注意しましょう。
◎ 一定の間隔でトイレに行く
尿意が感じにくい場合に、一定時間を目安にトイレに行き排尿するようにしてみましょう。トイレでは、下記のように温水洗浄便座の機能をうまく利用してもよいでしょう。
◎ 陰部にぬるま湯をかける、水の音を聞く
最近は、家庭でも外出先でも温水洗浄便座を設置しているところが多いと思います。温水洗浄便座であれば、ビデの機能を利用して陰部を刺激する、また便座に設置してある「流水音」を利用してもよいでしょう。
◎ 残尿がある場合は自己導尿で
残尿があると、細菌が繁殖して膀胱炎や腎う腎炎になることもありますので、腹圧をかけて排尿しても残尿がいつも100cc以上あるときは、自己導尿しましょう。
◎パッドの種類
尿もれがあるときに、生理パッドで代用する方がいらっしゃいますが、生理パッドは、もともとの目的と異なるので逆戻りしてしまう場合もあり、ニオイも気になる場合があります。尿もれの際に使用する尿もれパッド(尿吸収専用品)を使いましょう。尿もれパッドは尿もれの程度により、5~200cc位と様々な種類があります。

【骨盤底筋の体操(訓練)】


くしゃみなどでおなかに力を入れたときに尿がもれてしまう場合、腹圧性尿失禁と考えられます。これは、手術で骨盤底筋を傷めたり、加齢で起こったりします。この場合には、骨盤底筋の強化運動を行うことがあります。これは、尿道をしめる筋肉を鍛える運動です。効果が出てくるまでには、少なくとも1~3ヶ月かかります。ただし、効果が得られない場合もあり、失禁が強い場合には外科的治療が行われる場合もあります。

◎ 体の力を抜いてリラックス
◎ 背中をまっすぐにのばし、足を肩幅に開く
◎ 肩とおなかの力を抜く
◎ 骨盤底筋をしめる(尿を我慢するイメージで肛門をしめる)
◎ 骨盤底筋をしめたまま5つ数える
◎ 5回を1セットとして1日10セット行う
横になったまま、行う場合は、仰向けに寝て、足を肩幅に開きひざをたててからだの力を抜き、骨盤底筋をしめたまま(尿を我慢するイメージで肛門をしめる)5つ数えます。

遷延性排尿(時間がかかる)

悩み

摘出する臓器、周囲のリンパを取るために神経まで切除したが、こんなに排尿できないとは思ってもみなかった。自尿がでるまでに時間がかかり、自信をなくした時期もあった。

助言

【多くの人が経験している排尿障害】


広汎子宮全摘の手術を受けた後、排尿障害が起こることがあります。
手術により骨盤内の神経が傷ついてしまうことで、尿意を感じにくい、いきんでも出ない、尿が残る、尿もれするなどの症状が見られます。
術後、排尿障害が見られたとき、回復までの期間は、1ヶ月以内、数ヶ月、1年以上とさまざまです。
手術後、残尿量を測定し、膀胱内に一定以上の量が残っていれば、膀胱訓練や、管を使って排尿する方法などの指導があります。
排尿は、半ば習慣化した行為であり、言い出しにくい内容でもあります。けれども、広汎子宮全摘術を受けられた多くの患者さんが排尿障害を経験しています。「いつになったら戻るのかしら」と、不安が高まるときもあると思いますが、排尿障害について、適切な説明と指導を受けることで、感染予防などの注意点や日常生活の工夫が分かるほか、気持ちも少し軽くなると思います。担当医に相談するとき、症状や回数・量だけでなく、日常生活上どういう不自由があるかを伝えるとよいと思います。

尿意の喪失

悩み

術後、尿意、便意が分からず時計をみて時間の間隔でトイレに行った。

助言

【多くの人が経験している排尿障害】


広汎子宮全摘の手術を受けた後、排尿障害が起こることがあります。
手術により骨盤内の神経が傷ついてしまうことで、尿意を感じにくい、いきんでも出ない、尿が残る、尿もれするなどの症状が見られます。
術後、排尿障害が見られたとき、回復までの期間は、1ヶ月以内、数ヶ月、1年以上とさまざまです。
手術後、残尿量を測定し、膀胱内に一定以上の量が残っていれば、膀胱訓練や、管を使って排尿する方法などの指導があります。
排尿は、半ば習慣化した行為であり、言い出しにくい内容でもあります。けれども、広汎子宮全摘術を受けられた多くの患者さんが排尿障害を経験しています。「いつになったら戻るのかしら」と、不安が高まるときもあると思いますが、排尿障害について、適切な説明と指導を受けることで、感染予防などの注意点や日常生活の工夫が分かるほか、気持ちも少し軽くなると思います。担当医に相談するとき、症状や回数・量だけでなく、日常生活上どういう不自由があるかを伝えるとよいと思います。

【時間を決めてトイレに行く】


広汎子宮全摘術後の患者さんにみられる排尿障害のなかで、「トイレに行きたい感覚がない」、「尿意を感じにくい」などの尿意の喪失に関することは、最も多く聞かれます。
膀胱に尿が貯まりすぎると、尿路感染や腎臓の機能低下を起こす可能性が高まるので、時間を決めてトイレに行くことは、尿意を感じにくいときの適切な対処方法と言えます。間隔は、4時間を目安にするとよいでしょう。排尿がないときは、いったんあきらめたり、リラックスできる環境を整えることも大切だと思います。

排尿障害(その他)

悩み

術後の排尿障害のため、今後の生活がどうなっていくのか心配した。

助言

【1つ1つ問題を具体的な形に整理して行動してみましょう】


手術後退院前には、担当医から注意点など説明があったり、排尿障害がある場合は、看護師から自己導尿の方法、残尿測定などの指導、その他対応方法や注意点など説明があると思います。
説明や指導を受けた後は、その内容をもう一度頭のなかで整理して、自分の生活パターンとあわせてシミュレーションしてみて、わからないところや不安なことは確認しておきましょう。

ただ、説明や指導を受けていても、退院後に教えてもらった方法がなかなかうまくいかなかったり、日常生活での不便を感じると不安や焦りがでてきても不思議はありません。困ったりわからないことがあれば、その都度、担当医に確認したり看護師などに相談してみましょう。その際には、できるだけ具体的に不明な点、困っていることなどを伝えるようにしましょう。

残念ながら、排尿障害の原因や程度などによっては、長期間症状が持続する場合があります。自分なりの工夫をしながら、生活のなかで折り合いをつけていかなければならないこともあります。
今できること、しなければいけないことを積み重ね行っていくことが大切です。自己導尿などの処置が必要だったり、生活上の不便を感じることがあっても、一つひとつをこなしていくなかで、自分なりの工夫を見つけたり、生活のなかでの対応を覚えて自信がついたり、安心できることも見つかるはずです。

症状に関しての日常生活上の工夫などに関しては、同じ手術を受けた先輩患者さんなどの話を参考にしてみてもよいでしょう。病院で知り合った同病者同士でお話したり、患者会に参加したりするという方法があります。また同じ病気の人の気持ちや考え、体験を知りたいときには、闘病記を読んだり、あるいはインターネットで闘病記のブログを読んでみてもよいでしょう。
ただ、同じ手術をしたから症状が全く同じとは限らないので、同病者から話を聞くときには、その点も頭に入れておきましょう。

【手術による排尿障害の原因と症状】


術後の排尿障害といっても、いろいろなパターンがあります。尿もれ(尿失禁)などは、手術の影響だけではなく、年齢や出産経験など他の要因も加わっている可能性もあります。

手術によって排尿障害が起こる可能性があるがんの種類には、婦人科がん、直腸がん、前立腺がんなどがあります。
婦人科がんの場合、広汎子宮全摘出術を行うと、排尿障害や尿失禁が起こることがあります。これらの障害や症状は、手術で膀胱を支配する神経が傷を受けてしまうためという原因が一番多く、その他に膀胱周囲の炎症やゆ着などでも起こります。また放射線治療も行うと、手術の影響に加え放射線治療の影響で、筋肉(排尿筋)の萎縮や繊維化などが起こって固くなり、排尿時におなかに力をいれなければ尿が出なかったり、手術後に起こっている排尿障害の症状が増すことがあります。

尿意がはっきりしないなどの症状は、手術直後に一番強く、その後徐々に回復してきます。排尿障害は術後半年頃までには回復が期待できるといわれていますが、長期間持続する場合もあります。

排尿障害がある場合は、腹圧で排尿を促すために腹筋訓練を行うことがあります。これは、十分息を吸って下腹を膨らませて、息をとめてりきみ、息を吐くときに下腹に手をあてて圧迫する方法です。ただ、無理に押したり長時間腹圧をかけ続けると、膀胱のなかの圧を亢進してしまうので、無理のない範囲で行いましょう。
腹圧をかけての排尿が難しい場合や残尿が50cc以上ある場合は、自己導尿による排尿を行っていく必要があります。尿路感染を予防するためにも、残尿が50cc以下になるまでは導尿を続ける必要があります。

【骨盤底筋の体操(訓練)】


くしゃみなどでおなかに力を入れたときに尿がもれてしまう場合、腹圧性尿失禁と考えられます。これは、手術で骨盤底筋を傷めたり、加齢で起こったりします。この場合には、骨盤底筋の強化運動を行うことがあります。これは、尿道をしめる筋肉を鍛える運動です。効果が出てくるまでには、少なくとも1~3ヶ月かかります。ただし、効果が得られない場合もあり、失禁が強い場合には外科的治療が行われる場合もあります。

◎ 体の力を抜いてリラックス
◎ 背中をまっすぐにのばし、足を肩幅に開く
◎ 肩とおなかの力を抜く
◎ 骨盤底筋をしめる(尿を我慢するイメージで肛門をしめる)
◎ 骨盤底筋をしめたまま5つ数える
◎ 5回を1セットとして1日10セット行う
横になったまま、行う場合は、仰向けに寝て、足を肩幅に開きひざをたててからだの力を抜き、骨盤底筋をしめたまま(尿を我慢するイメージで肛門をしめる)5つ数えます。

便秘

悩み

手術後、便の出が悪くなり、便秘に悩まされ、下剤をのまなければ便がでない場合もある。

助言

【便秘のいろいろな原因】


便秘は、腸の運動が弱くなることで起こります。手術の影響や、術後の活動量や食事量の低下が考えられます。これらの原因に加えて、入院中には環境の変化もあり、便秘になる患者さんが少なくありません。

*腸閉塞が原因となっていることもあります。症状がひどいときは、担当医にご相談ください。

<工夫のポイント>
○食物繊維を多く含む食品をとる
○水分補給を心がける
○高脂肪の食品をひかえる
○乳酸菌を含む食品をとる
○体を動かすことを心がける

【下剤の使い方】


便通を整えるために、便を軟らかくする薬、腸の動きをよくする薬が処方されることがあります。
下剤の効き目には個人差があります。最初は寝る前に、処方された量を飲んでください。コップ一杯ぐらいの少し多めの水で飲むとよいでしょう。排便がみられなければ、少し多めに調整してみてください。下痢になってしまったら、薬を減らすか、日を空けて飲んでください。薬の袋に書いてある下剤の量は目安ですので、下剤の量を増やしたり、減らしたりして、自分にあった量に調整してください。
上記に挙げた生活の工夫をしたり、下剤を使ったりしながら、これまで(手術をする前)の排便と同じになるように整えましょう。朝食後30分したら、便意はなくても、トイレに行く習慣をつけるのもよいでしょう。
排便の調節がうまくいかないときは、薬を変更する場合もあります。排便の状態を記録しておき、医師、看護師、薬剤師にご相談下さい。

下痢・便失禁

悩み

術後、日に何度もある下痢の状態が続き、いつまで続くのかと悩み、心配した。

助言

【新たな食習慣を身につけていく】


胃を切ったり大腸の手術をした後に、下痢を起こしやすくなることがあります。これは、胃や大腸の手術をすることで食べ物を消化したり吸収したりするはたらきが低下してしまうためです。

これまでの食習慣を見直し、新たな消化能力にあわせた食習慣を身につけていくことが大切になります。これまで意識せずに行ってきた「食べる」ことを意識的に変えていきましょう。また、もともとの食習慣、生活習慣、消化機能、手術範囲や術式も異なりますから、術後の経過は全ての方が同じ訳ではありません。食べるスピードのとり方や一度に食べられる量なども異なってきます。
ただ、基本は、「少しずつ」、「よくかみ」、「分けて」食べることです。

食べ物を消化するということは、食べ物を口に入れたときから始まります。胃を切ってしまうと、食べ物が胃のなかでよくまぜあわされ消化していく働きが落ちるということですから、そのはたらきをどこかで補っていく必要があります。
口の中で、よくかむことで食べ物は小さくなり消化されやすくなりますし、唾液のなかの酵素も消化を助けます。食べ物が小さくなれば消化管を通りやすくなりますし、唾液の酵素で消化をサポートできます。特にこれまで、早食いやほとんど丸呑みしていた人は、上記のことを特に意識して行っていきましょう。

下痢・便失禁

悩み

便秘のため、薬を服用したところ、排便が頻繁になり、便が間に合わないこともあり悩んだ。

助言

【自分の食生活と排便習慣を把握しましょう】


まずご自分のこれまでの排便習慣を思い出してみましょう。人によっては1週間近く便がでなくてもおなかもはらないし苦しくないという人もいますし、1日でないだけで気持ち悪いという人もいます。また、便秘で薬を飲んだとき、薬の効果には個人差があります。
ただ、現在は以前とは排便の状況を変える要因も加わっているかもしれません。たとえば、治療に伴う食事量の変化や運動量の変化、手術の影響や腫瘍の圧迫で腸のなかが細くなって便が通りにくくなる、ストレスによるものなどです。
ですから、これまでの食生活と排便習慣を振り返り、次に現在の食生活と排便習慣を把握しましょう。便に関するトラブルがあったら、その前の食事、排便状況、おなかの不快感などをまとめて整理してみましょう。
下剤に関しても自分にあった標準的な下剤の量を見極めていく(○○という下剤を○錠のむのが一番良さそうだなど)、いつ頃飲むかタイミングをみる(4-5日便がでなくてのんだときは、ころころに固くて追加で下剤をのまなくてはいけなかったので、2日でなかったらその日の夜下剤を飲むのがちょうどタイミングが良さそうだ等)、下剤の種類の選択(○○の下剤はのむと腹痛が出やすいから別の下剤の方がよさそう、最初から刺激の強いのは控えるなど)を試みてみましょう。一人で判断できないときは、担当医や看護師に相談してみましょう。
ご自分の排便習慣、便秘時のご自分にとって標準的な下剤の種類と量を見極めていくまでは、まず現在の問題への対応をしていきます。下剤を飲んだときに便が間に合わないことが予想されるようでしたら、下剤を飲んだ日とその翌日は、薄いパットを念のためあてておくなどでもよいでしょう。パットは、最近尿漏れパッドなどで薄いものも売られていますので、それを少し後ろにずらし気味にあてておいてもよいと思います。

【便秘の改善のための基本的な注意点】


便秘の際、下剤などを使用せずに自然にでるように、できることは試みてみましょう。当たり前のことかもしれませんが、当たり前のことを生活のなかに取り入れ習慣づけることが大切だと思います。

◎ 食事は規則正しい時間に、腹八分目(術後であれば7分目くらいでも)
不規則な食生活は、便秘や下痢の原因になります。特に、胃や大腸の手術後は、腸閉塞にも気をつけなければいけませんし、術後の合併症にも注意が必要です。

◎ 消化の良い食品を時間をかけて食べる
消化のはたらきが落ちているときには、はたらきを助けながら胃や大腸に負担をかけないようにする必要があります。

◎ あまり気にしないようにする
下痢や便秘は、ストレスや不安も影響します。激しい腹痛を伴ったり、おなががはって苦しかったり、吐き気を伴ったり等がなければ、あまり気にしないようにしてみましょう。2-3回の下痢があってもそれが普通という人もいます。ただし、便の量は気をつけて確認しましょう。また水のような下痢が頻繁に続くときには脱水にも注意しなければなりません。

便秘と下痢を繰り返す

悩み

排便の調節がうまくいかず、便秘と下痢の両方が繰り返し起こり、悩んでいる。

助言

【自分の食生活と排泄の習慣を把握する】


排便の調節がうまくいかない理由には、(1)胃、大腸などの消化器の手術によって消化機能などが低下したとき、(2)抗がん剤治療による消化器症状、などがあります。

頑固な便秘の場合、固い便がふたをしてしまって下剤でやわらかくなった便が上から押してもなかなかふたがとれずにどんどん下剤をのんでしまうことがあります。そうすると、ふたがとれたとたんに下痢になってしまいます。また、手術によって消化機能が落ちてしまい、以前だったら下痢にはならないような食品で下痢してしまうこともあります。

まずは、しばらく自分の食事日記、排泄日記をつけてみましょう。どういう食事、食品を食べたときに便秘や下痢をしやすいのかがわかれば、そういう食品を控えるようにしてみてもよいでしょう。

【基本的な注意点】


基本的な注意点には以下のような事柄があります。当たり前のことかもしれませんが、当たり前のことを生活のなかに取り入れ習慣づけることが大切だと思います。

◎ 食事は規則正しい時間に、腹八分目(術後であれば7分目くらいでも)
不規則な食生活は、便秘や下痢の原因になります。特に、胃や大腸の手術後は、腸閉塞にも気をつけなければいけませんし、術後の合併症にも注意が必要です。

◎ 消化の良い食品を時間をかけて食べる
消化のはたらきが落ちているときには、はたらきを助けながら胃や大腸に負担をかけないようにする必要があります。

◎ あまり気にしないようにする
下痢や便秘は、ストレスや不安も影響します。激しい腹痛を伴ったり、おなががはって苦しかったり、吐き気を伴ったり等がなければ、あまり気にしないようにしてみましょう。2-3回の下痢があってもそれが普通という人もいます。ただし、便の量は気をつけて確認しましょう。また水のような下痢が頻繁に続くときには脱水にも注意しなければなりません。

排便障害による頻回のトイレで、外出・仕事時困る

悩み

排便回数が多く、遠くへ旅行が出来るか不安だった。

助言

【大腸・直腸がん術後の排泄】


直腸、肛門を温存できるかによって排便の障害が異なります。
肛門が温存できない場合には、人工肛門(ストーマ)を造設しますが、医療の向上により、直腸がんの手術でも肛門を残す術式が可能になってきました。しかし、便をためておく働きをする直腸が短くなるので、排便回数が多い、一回の排便量が少ない、便意が我慢できないなどが起こります。
排泄(排便・排尿)は一日に数回必要なことであり、排泄行動が思うようにいかないと、日常生活への影響が大きいと思います。また、排泄に関することは、恥ずかしい、不快、情けないといった気持ちにも深く結びついているので、悩みを抱え込みがちになります。

【排泄に関する生活上の注意点】


排便の回数は、術後6ヶ月から1年くらいで徐々に改善します。食事や運動など生活のなかで排便のリズムを整えるようにしましょう。食事は、栄養のバランスのよいものを摂るとよいでしょう。アルコール、コーヒー、辛いものなどの刺激物、冷たいものの摂りすぎは、腸の働きを活発にするので控えましょう。
排泄は、身体の調子やこころの状態を反映します。精神的な緊張があると、腸の運動が活発になります。また、周囲の環境の変化にも影響されます。
外出の際は、事前にトイレの場所を把握しておくことで、行動範囲を広げることができるかもしれません。外出や旅行は、よい気分転換になりますし、やりたいことに挑戦してみてください。

人工肛門装具の取扱い

悩み

人工肛門になったため、パウチ交換がうまくいかず悩んだ。

助言

【うまくいかない点を整理して担当看護師や医師に相談する】


人工肛門について手術前には説明で理解できていたとしても、術後、実際に人工肛門を自分のからだの一部として受け入れるのはつらいものです。このように気持ちが揺れ動くなか、人工肛門の管理や装具の交換を覚えていく必要がありますが、うまくできないと焦りも生じると思います。
人工肛門の管理に関しては、入院中に一通りの説明や指導があります。最初は、看護師が実施するのを見学しながら覚えていき、その後自分で練習していくことになると思います。
入院中うまくいかないときは、すぐに看護師等に相談できますが、自宅に戻ってから、何か問題が生じると困ってしまうと思います。自宅に戻ってから、便がもれたり、皮膚のトラブルが生じたり、いろいろ問題が生じた場合は、担当医か外来の看護師に相談してみましょう。
ここでは悩みとして、パウチ交換がうまくいかないとありますが、どこがうまくいかないのか、まず自分で問題を整理してみましょう。たとえば、貼るときによく見えずにうまく貼れない、皮膚のしわのあたりからもれやすい、外出時のトイレが狭くてうまく交換できない、皮膚がかぶれやすい、等いろいろあると思います。
病院によっては、ストーマをつくった患者さんの専門外来として、ストーマ外来を設置しているところもあります。また、皮膚・排せつケア認定看護師の資格を持った看護師がいる病院もありますので、そういった資格を持つ看護師に相談してもよいでしょう。あるいは、オストメイトと呼ばれる先輩患者に相談してみてもよいかもしれません。

人工肛門の管理・処置(装具以外)

悩み

人工肛門のパウチ(ツーピース)をはがすと、接着部分が皮膚に残ってしまいうまくとれない。上手にとる方法はないか。

助言

【低刺激性の皮膚専用の剥離剤などを試してみましょう】


パウチの接着剤が皮膚に残ってしまうときには、皮膚専用の剥離剤(リムーバー:商品には○○リムーバーと表示されているものもあります)を使いましょう。専用の剥離剤は、低刺激性で皮膚に優しくできています。剥離剤を使って、皮膚とパウチの面板の間にしみこませて、接着力を弱めてはがします。無理にはがすと皮膚が傷つき皮膚トラブルの原因になるので、注意しましょう。ベンジンは刺激になりますから、使用しないようにしましょう。
溶解してはがすタイプは少し油が混じっていることがあるので、拭き取ったあとは石けんで皮膚を洗うようにしてください。製品は、個包装になったナプキンタイプやリキッドタイプがあり、いくつかの業者から商品として出ています。
ストーマケアの指導をしてもらった看護師などに相談してみるか、わからなければがん診療連携拠点病院の相談支援センターに相談してみてもよいでしょう。また、お近くに人工肛門や人工膀胱などのケアを中心に行うストーマ外来を設置している病院があれば、一度そちらでみてもらい相談してみてもよいでしょう。

人工肛門周辺の痛み

悩み

再発して2回目の手術ではストーマを造設することになり、不安と戸惑いもあり大変だった。再々発して現在3回目の手術後1年過ぎたが、ストーマの入口の外・内側にずっと痛みがある。

助言

【痛みの状況を把握し、医師に伝えましょう】


ストーマの造設は、これまで無意識に行ってきた排便という行為が大きく変わることになり、不安や戸惑いは大きいと思います。ただストーマは自分のからだの一部で排泄を司る大切な部分です。外見の変化、いつ便やガスがでるかわからないという状況、ストーマ管理など様々な課題があると思いますが、医師や看護師もあなたがストーマケアを身につけていくことをサポートしていきます。ストーマに関するトラブル(皮膚のあれ、パウチがはずれやすい、便やガスのにおいが気になるなど)があれば、相談をしながら1つ1つ解決していくことが大切です。
病院によっては、ストーマケアを専門に行っているストーマ外来を設置しているところもあります。看護師のなかには、日本看護協会が認定している皮膚や排泄ケアの専門的知識と技術を持つ『皮膚・排泄ケア認定看護師』の資格を持っている人もいます。
また、ストーマの入り口付近の痛みが続いているということですが、まず担当医に伝え、対応を相談しましょう。その際には、いつ頃(身体を動かしたとき、曲げたときなど)、どういう痛みが(きりきりとした痛み、ずきんずきんとするなど)、どのくらい続くのか、何か痛みに対しての対処はしているか(市販の痛み止めをのんでいるとか、楽な姿勢をとるとか)、表面上の変化はないか(痛いところのあたりの皮膚が赤いとか熱をもっているとか)などを具体的に伝えることが大切です。

人工肛門周辺のかぶれ・かゆみ

悩み

人工肛門周辺のスキントラブル、痛み、かゆみに悩んでおり、今後が不安。

助言

【皮膚を清潔に保ち、困ったら専門家に相談しましょう】


人工肛門周辺の皮膚が赤くなったりただれたりする原因には、(1) 皮膚保護材と皮膚のあいだに排泄物が入り込んで排泄物が皮膚についてしまう、(2) 装具の粘着剤によるかぶれ、(3) 装具をはがすときに乱暴に強くひっぱったりする、(4) 細菌感染、などがあります。

スキントラブルを予防していくためには、
◎ 人工肛門周囲の皮膚を常に清潔に保つ
◎ 皮膚を優しくいたわる
◎ 自分にあった装具や皮膚保護材を見つける
ことが大切です。
交換時は、お湯と石けんで人工肛門周囲の皮膚をきれいにしていきます。皮膚に便がついていればきれいに拭き取ります。このとき、石けん成分が残ってしまわないように気をつけましょう。粘着剤でとれにくいものがあれば、強くこすらずに皮膚用の溶解剤や剥離剤を使いましょう。
また装具をはがすときは、皮膚を押さえながら、ゆっくりやさしく少しずつはがすように心がけましょう。

人工肛門の管理は、入院中うまくいかないときはすぐに看護師等に相談できますが、自宅に戻ってから何か問題が生じると、どのように対応したらよいのか、誰にいつ相談したらよいのか、困ってしまうことがあると思います。
自宅に戻ってから、便がもれたり、皮膚のトラブルが生じたり、いろいろ問題が生じた場合は、まず担当医か外来の看護師に相談してみましょう。
病院によっては、人工肛門をつくった患者さんの専門外来として、ストーマ外来を設置しているところや、皮膚・排せつケア認定看護師の資格を持った看護師がいる病院もありますので、そういった資格を持つ看護師に相談してもよいでしょう。あるいは、オストメイトと呼ばれる先輩患者に相談してみてもよいかもしれません。

人工肛門造設(ストーマ装具)によりストレスがたまる

悩み

人工肛門のトラブルや、外出時の気遣い、日常生活での不自由さなどでストレスがたまった。

助言

【参考になる情報を集める】


人工肛門に関すること、人工肛門による日常生活への影響に関することでストレスを感じるようであれば、その原因となることを1つ1つ具体的に考えてみましょう。そのうえで、原因となっていること、問題となっていることに関する情報を集めてみましょう。

人工肛門のトラブルなどは、かかっている病院の看護師に相談してみましょう。病院によっては、ストーマケアを専門に行っているストーマ外来を設置しているところもあります。また、看護師のなかには、日本看護協会が認定している皮膚や排泄ケアの専門的知識と技術を持つ皮膚・排せつケア認定看護師の資格を持っている人もいます。
こういった情報は、以下のホームページにも掲載されています。
また、同じストーマを持つ体験者との交流は、細やかな日常生活の工夫など体験にそった情報を得たり、同じような苦労やストレスなど気持ちを分かち合ったりする機会になるかもしれません。

人工肛門造設でガスや便が知らない間に出る(においが心配)

悩み

人工肛門のため、人前でのガスの音、臭いに気を遣った。

助言

【排ガスと対応策】


排ガスは、食事の食べ方、食品や生活習慣などにより個人差があります。空気を飲み込みやすい食べ方をすると、ガスが出やすくなります。ガスの80%くらいが食べるときに飲み込んだ空気といわれています。

◎食べ方
○おしゃべりをしながら食べ物をかんだりすするのはやめましょう。

◎排ガスが出やすくなる食品を控えてみましょう。
○ガスが出やすい食品
野菜類:大根、かぶ、ごぼう、山芋、さつまいも、カリフラワー、キャベツ、豆類、ネギ、くり
魚肉:えび、かに、豚肉
その他:ラーメン、炭酸飲料、
○ガスの発生を抑える効果がある食品
ヨーグルト、乳酸飲料、パセリ、レモン

◎ガス発生時の音や臭いを抑える方法
○消臭パッドをあてる
○ストーマが左側の人は左手首を、右側の人は右手首をストーマの上にそっとおくと、音は手首から上に向かって発散します。
○ガス抜きフィルターのついたパウチを用いる
脱臭剤付きの通気穴があり、そこから徐々に外に出ます。ただし、フィルターが便でめづまりしたり、ガスとともににおいがもれたりします。めづまりしたら交換しましょう。においが気になる人はフィルターなしのパウチの方がよいかもしれません。

◎においが強い食品とにおいが消える食品
○においが発生する食品
タマネギ、ネギ、ピーナッツや木の実、香りの強いチーズ、卵、かに、えび、貝など
○においが消える食品
パセリ、オレンジジュース、レモン、ヨーグルトなど
○消臭健康食品
食後に数粒飲むことで、便やガスのにおいをおさえるもので粒状やゼリー状のものがあります。

人工肛門のため、長時間の外出・旅行等が困難

悩み

人工肛門になり、自分の意志で排泄のコントロールができなくなり、長時間の外出等ができなくなった。

助言

【前もって準備をして安心につなげ、経験を重ねていきましょう】


人工肛門になると、便やガスが知らない間に出ていたということが起こります。
旅行や長時間の外出時などには、“便がもれたらどうしよう”と思ったり、臭いが気になり、いつもより緊張し不安も強くなることがあります。不安や緊張が強くなると、何かあったときにパニックになってしまい、いつもであれば落ち着いて対応できるような処置がうまくいかなかったりということが起こることもあります。
ただ、何かあったときにすぐ対処できるような準備をしておくと、安心につながります。オストメイトの方でも、自分なりに工夫や対処、準備を行い、旅行なども今まで通りに出かけ楽しまれる方も少なくありません。

外出時は、トラブルがあった時にすぐ対応できるように装具を一式常に携帯するようにすると、安心です。装具とともに、下着の換えやティッシュ、アルコールの入っていない濡れティッシュなどもまとめて持ち歩くようにしましょう。また、泊まりがけの旅行などの際は、いつもより2~3個余分に装具を持って行くようにしましょう。

現在、『オストメイト対応トイレ』の設置がすすめられています。『オストメイト対応トイレ』は、便がもれたり、臭いが気になったときに、処理を安心してできるような設備も整っています。旅行や長時間の外出時は、事前に『オストメイト対応トイレ』の設置場所を下記ホームページで確認しておくと、よいでしょう。

【においとガスについて】


最近のパウチは、においが外にもれないようになっています。また、においのもれを防ぎ、ガスが抜けるフィルターがついたタイプの袋もあります。その他に消臭カバーや袋の中に消臭剤を入れたりすることもあります。

排ガスは、食事の食べ方、食品や生活習慣などにより個人差があります。空気を飲み込みやすい食べ方をすると、ガスが出やすくなります。ガスの80%くらいが食べるときに飲み込んだ空気といわれています。

◎ 食べ方
○ おしゃべりをしながら食べ物をかんだりすするのはやめましょう。

◎ 排ガスが出やすくなる食品を控えめにしてみましょう。
○ ガスが出やすい食品
野菜類:大根、かぶ、ごぼう、山芋、さつまいも、カリフラワー、キャベツ、豆類、ネギ、くり
魚肉:えび、かに、豚肉
その他:ラーメン、炭酸飲料
○ ガスの発生を抑える効果がある食品
ヨーグルト、乳酸飲料、パセリ、レモン

◎ ガス発生時の音や臭いを抑える方法
○ 消臭パッドをあてる
○ ストーマが左側の人は左手首を、右側の人は右手首をストーマの上にそっとおくと、音は手首から上に向かって発散します。
○ ガス抜きフィルターのついたパウチを用いる
脱臭剤付きの通気穴があり、そこから徐々に外に出ます。ただし、フィルターが便でめづまりしたり、ガスとともににおいがもれたりします。めづまりしたら交換しましょう。においが気になる人はフィルターなしのパウチの方がよいかもしれません。

◎ においが強い食品とにおいが消える食品
○ においが発生する食品
タマネギ、ネギ、ピーナッツや木の実、香りの強いチーズ、卵、かに、えび、貝など
○ においが消える食品
パセリ、オレンジジュース、レモン、ヨーグルトなど
○ 消臭健康食品
食後に数粒飲むことで、便やガスのにおいをおさえるもので粒状やゼリー状のものがあります。

人工膀胱周辺のかぶれ・かゆみ

悩み

尿の出口や腹部まわりの皮膚が赤くなり、ガーゼがむれるとかゆみがあり、塗り薬をつけても治らない。

助言

【尿路ストーマ(人工膀胱)について】


膀胱がんなどで膀胱を摘出しなければならなくなったとき、腎臓でつくられた尿を体の外に出すために、尿の出口をおなか(腹壁)につくることがあります。尿路ストーマには、尿管皮膚ろう(尿管を皮膚に移植した場合)、回腸導管(尿管を回腸につないだ場合)があります。尿管皮膚ろうは、左右に1つずつストーマがある場合と、どちらか一方にストーマがある場合があります。

人工膀胱周辺の皮膚が赤くなったりただれたりする原因には、
◎ 皮膚保護材と皮膚のあいだに排泄物が入り込んで排泄物が皮膚についてしまう
◎ 装具の粘着剤によるかぶれ
◎ 装具をはがすときに乱暴に強くひっぱったりする
◎ 細菌感染(真菌感染など)
などがあります。何が原因でかぶれやかゆみが起こっているのか見極めることが大切になります。原因に応じて対応策を行っていきます。

【病院で相談してみましょう】


かぶれ、かゆみ等みられるときには、まず担当医か外来の看護師に相談してみましょう。病院によっては、人工肛門・人工膀胱をつくった患者さんの専門外来として、ストーマ外来を設置しているところや、皮膚・排せつケア認定看護師の資格を持った看護師がいる病院もありますので、そういった資格を持つ看護師に相談してもよいでしょう。

相談する場合、どういう状況かなどを整理して伝えると、あなたの生活や状況にそった解決策を一緒に考えたり、解決していくための助けになります。実際に、人工膀胱のケアを行っていくのは、自分自身です。自分の状況にあった対処方法を見つけていくためにも、情報をきちんと伝えていきましょう。

整理して伝える項目には、以下のような事柄があります。
◎ いつから、どのようにかぶれたのか
◎ どのあたりがかぶれたのか(人工膀胱のすぐそば、皮膚保護剤をはっている部分、皮膚保護剤をはっている部分の外側あたり、その他)
◎ 尿もれの有無
◎ 自分が行っている交換方法、装具交換の間隔
◎ これまでの自分なりの対処として行ったことがあれば伝える

皮膚のトラブルを予防していくためには、
◎ 人工膀胱周囲の皮膚を常に清潔に保つ
◎ 皮膚を優しくいたわる
◎ 自分にあった装具や皮膚保護材を見つける
ことが大切です。
交換時は、お湯と石けんで人工膀胱周囲の皮膚をきれいにしていきます。このとき、石けん成分が残ってしまわないように気をつけましょう。粘着剤でとれにくいものがあれば、強くこすらずに皮膚用の溶解剤や剥離剤を使いましょう。
また装具をはがすときは、皮膚を押さえながら、ゆっくりやさしく少しずつはがすように心がけましょう。

人工膀胱のため外出先での手入れが大変

悩み

外出したとき、人のいるトイレで気軽にストーマを洗えないことが悩み。

助言

【オストメイト対応トイレについて】


最近では、オストメイト対応のトイレの整備もすすんでいます。オストメイト対応トイレには、汚物の流し台、パウチを置く台、鏡、汚れたときにおなかを洗うシャワーなど(場所によって設備は一部異なります)が設置されており、パウチ交換などを気兼ねせずに行えるようになっています。公共施設や鉄道の駅、空港などを中心にオストメイト対応トイレの設置場所は徐々に増えてきています。
オストメイトトイレの設置場所は、インターネットや携帯でも検索ができるサイトができましたので、お近くのトイレ設置場所、あるいはよく出かける周辺の設置場所などをあらかじめ確認しておくとあわてずにトイレを利用できると思います。また、旅行や出張の際もあらかじめ調べておくとよいでしょう。