悩み(分類)

同病者同士の情報交換での注意点



助言


同病者の方や同じ治療を受けた方の話は、時には患者さんにとって大切な気持ちの分かち合いとなり、こころのケアになります。また、同じような経験をしているからこそわかる具体的で細やかな情報が得られることもあります。
けれども、時には、間違った情報、誤解や肥大化して事実と異なる話が耳に入ってくることがあります。

他の同病者の経験を聴くことは、あなたのつらい気持ちをやわらげたり、あなたが治療を決めていくためのこころの後押しになってくれることもあります。
ただし、語られた経験(思いや判断など)は、あくまでその人が経験した主観的な情報になるので、医療情報、特に治療を決めるときなどは、注意深く吟味する必要があります。

◆良い点
◎同じような経験をしているからこそわかる細やかな情報(例えば、生活上の具体的な工夫など)が得られる
◎同じような経験をした人と接することで、自分の気持ちが整理できる
◎今後の経過の参考になったり、イメージができたりして心強い
◎患者として経験した悩みを共有することで、思いを分かち合うことができる
◎自分の経験がまた他の人の支援になるという自信がもてる

◆注意する点
◎個人の経験のため、主観的な情報や偏りがちな情報になることもある
◎同じ病気の人でも、人によって病状も治療の効果も異なる
◎古い医療情報や、間違った、あるいは誤解を含んだ情報がある
◎科学的な根拠のないある特定の治療法や健康食品などを勧められることがある


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