【自分だけで抱え込まない】
ご自身も治療をしながら、配偶者(パートナー)の介護を行うのは、大変なことだと思います。
乳がんでホルモン剤を使用していると、ホルモン環境がアンバランスになり、更年期障害のような症状が出やすくなります。通常、こういった症状はホルモン療法の治療開始から数ヶ月くらいたつと徐々に軽くなってくるといわれています。体の不調や違和感がひどい場合は、担当医にご相談下さい。
介護される方、介護する方のどちらかが調子を崩してしまうと、相手にかかる負担が大きくなり、最終的にこれまで成り立っていた介護のバランスが乱れて、立て直すには時間がかかることがあります。そうならないために、ご夫婦が良好な状態を長く続けられるように整えることが大切です。
ご家族での役割分担や、介護サービスについて、家族で話し合ってみてください。利用できる制度などは、病院の相談窓口や、お住まいの市町村役場の担当部署で相談できます。
また、ホルモン療法は、実施する期間が長期にわたることがあります。その時間の長さが負担になってしまって、意識しないうちに、体のつらさだけではなく、こころもつらさがたまってしまうこともあります。
そういう時には、ためこまないで、ご家族や何でも話せる友人、担当医、話しやすい看護師などにつらい気持ちを話してみましょう。直接治療に関わる人や身近な人には話しにくいということであれば、相談窓口の相談員や、相談支援センター(よろず相談)の担当者に相談したり話してみてください。つらさや揺れ動く気持ちを聴いてもらうことは、気持ちを楽にしたり、気づかなかった本当の気持ちに気づいたりすることもあります。気持ちを外に出してあげることは、ご自分のこころのケアとして大切です。
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