悩み

入院中、子どもの世話を両親にお願いしたら負担にならないか心配だった。



助言


【家族への影響】


ご両親も年齢を重ね、体力の衰えがみられるなか、活発なお子さんの世話をすることで疲れがでるのではと心配になることがあります。
しかし、家族の1人ががんにかかるということは、本人だけでなく、ご家族にも同じようにつらさがあります。家族である大切な人が、つらい治療を受け、不安を抱えている様子を見守る自分自身のつらさ、“できるならかわりたい、なんとかしてあげたい”という相手(患者さん)のつらさに対する思いを抱えていると思います。
どうすることが患者さん、家族にとって一番良いのか、一緒に話し合うことが大切です。


 

【問題を具体的に整理する】


まず問題を具体的に整理して、それからどういう方法をとれるのか考えていくことが大切です。また、整理したり考えるとき、一人ですべて処理しようとせずに、配偶者(パートナー)やその他の家族、お子さんと話し合うことも大切です。話し合うことで、お互いの思いを理解し合うこともできますし、良い案がでることもあります。

整理しておくことは、以下のようなことがあります。
1. あなた自身は、どういう治療でどのくらいの入院期間なのか
治療によっては、退院後すぐにお子さんの世話や家事全般を入院前と同様にこなすのは難しいかもしれません。およその目安は担当医からの治療の説明などで把握できると思いますが、ご家族皆さんが共通の認識を持つためにも、確認しあってみましょう。
2. お子さんはあなたの病気や入院をどう理解しているか
お子さんにはどのように話しているのか、あるいは話すのか。お子さんはそのことをどう理解しているのか。
3. お子さんの生活のどの点が気がかりか
たとえば、小さいお子さんであれば育児全般、通園中あるいは小学校低学年であれば送迎、お昼のお弁当、食事の世話、洗濯など身の回りの世話、宿題の確認、学校との連絡などが挙げられます。年齢等によっても異なると思いますが、具体的にどこが気になるのか書き出してみましょう。
4. あなたが入院中、お子さんのお世話は誰が中心で行うのか
上記3点を整理し、誰が中心で行うのか、分担できる部分については、何を誰にお願いするか考えましょう。1人に負担が集中しないように、協力し合うことが大切で、お子さん自身にもできることがあります。


 
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