悩み

私に頼りっきりの主人がかわいそうに思う。



助言


【役割の変更】


入院治療のために家を留守にする間のこと、または体力的な問題から、これまであなたが行ってきたことが狭まることで、ご主人が困るだろうと思われるのでしたら、ご主人が行なえるように考えてみましょう。
生活の変化に応じて、役割を見直すことは、人生に何度かあるものです。
ご主人に覚えてもらうために、物の置き場所を整理したり、ノートにメモをしておいたり、一緒に行うという方法があります。最初は、慣れた人のように要領よくできないものですが、繰りかえすことで、自分なりの工夫がみつかり、習ったときと別の方法を見いだす場合もあります。ご主人の負担が大きければ、ご近所や親戚、地域の支援を求めてもよいかもしれません。


 

【家族の中で話し合う大切さ】


今後の自分・家族・仕事・生活など、いろいろなことが心配になり、その一方で何からどう手をつけたらよいのか、どう解決したらよいのか、わからないことがあります。
特に、自分の愛する家族への思いは、とてもつらいものがあるのだと思います。しかし、家族というのは、誰か一人がすべてを支え、すべてを補うわけではありません。家族というのは、お互いが助け合って生活しています。また、ご家族内の問題に対処しているうちに、家族の結びつきや個人の力が強化されていきます。
問題を一人で抱え込まず、今解決すべき問題はどれか、まずは何をすべきかを考え、家族とよく話し合い決めていくことが大事だと思います。


 

【相談窓口を利用してみる】


病院では、医療相談室など相談専用の窓口を設置し、医療ソーシャルワーカー(以下ソーシャルワーカー)と呼ばれる専門職が常駐しているところがありますので、困ったことがあったら一度相談してみましょう。
各都道府県のがん診療連携拠点病院(厚生労働省が指定)の相談支援センターを利用してもよいでしょう。相談支援センターでは、その医療機関にかかっている患者さんやご家族以外の方の相談も受けています。

ソーシャルワーカーなど相談員が対応する内容は、医療費の支払いなどの経済的な問題、介護保険、障害者手帳などの福祉制度に関することに限りません。病気に関する心配事がある、どう決断してよいのか迷っている、生活の工夫を知りたい、といったときにも、相談員が一緒に考え、助言をくれたり、制度や人の紹介をしてくれたりします。相談内容が外にもれてしまうことはありませんので、気軽にご相談下さい。


 
参考になるホームページ
国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先を探す
https://hospdb.ganjoho.jp/
成人や小児の相談先・病院一覧(がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院)が掲載されています。

 
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