悩み

自分では以前と同様に体は大丈夫なのに、周囲からあまり動かないように制されてしまうことは少々つらかった。



助言


【調整しながら生活を送る】


体力の回復には、患者さんの体力、治療の内容などが関係します。したがって、体力の回復にかかる時間は人によってさまざまです。患者さんが治療前にどのような生活を送っていたか、これからどのくらいの活動を行いたいと思っているかによって、目標となる活動量が違ってくるでしょう。
多くの場合、患者さん本人は早くもとの生活に戻ることを希望されますが、ご家族は慎重になりがちです。ご家族や周囲は、心配やいたわりの気持ちから、このような言葉をかけられたのだと思います。しかし、患者さん側からすれば、“自分のことは自分がよくわかっている、窮屈だ”または“あまり気にせず過ごしたいのに、心配するような状態なのか”という場合もあると思います。
回復の途中であっても、患者さん自身が現在のからだの状態をきちんと把握し、体力に見合った範囲で日常生活を工夫、調整することが大切です。適度な活動をすることで体力もつき、毎日を積極的な気持ちで過ごすことができると思います。ただ、体力の予備力が以前より低下している場合が多いので、疲れを感じたときは早めに休みをとり、無理をしないようにしましょう。


 
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