悩み

病院の治療と健康食品の服用を併用しており、経済的に苦しい。



助言


【相談窓口に相談してみる】


病院では、「医療相談室」など相談専用の窓口を設置し、医療ソーシャルワーカー(以下ソーシャルワーカー)と呼ばれる専門職が常駐しているところがありますので、困ったことがあったら一度相談してみましょう。(病院によっては、ソーシャルワーカーは医事課などの事務部門に所属している場合もあります)。また、ソーシャルワーカーがいない場合でも、医療費の支払いのことで困ったら、病院の会計の担当者に相談してみましょう。
ソーシャルワーカーは、医療費の支払いや介護保険に関すること、障害者手帳や福祉制度、療養中・退院後の生活などの相談にのってくれます。
医療費がかかったとき、保険適用の医療費に関しては、医療費の負担を軽くするような制度や、支援する制度があります。また、生活費なども困っているようであれば、最低限度の生活を保障し、自立を助けることを目的とする生活保護などの制度もあります。
相談窓口に相談してみると、少しでも負担感を軽くするための良い情報を得られるかもしれません。また、いつでも相談できる先を見つけておくことは、今後のサポートとしても心強いと思います。


 

【健康食品を利用するかどうか】


健康食品による治療の効果は確認されていません。体験談に症状等が改善されたのはこの健康食品のおかげと書いてあっても、科学的に証明されていないことに注意が必要です。また、健康食品でも、副作用が出る可能性があります。
ただ、健康食品を飲むことが安心につながるようでしたら、健康食品の特徴を理解したうえで慎重に検討しましょう。
利用されるときは、健康食品とお薬の相互作用を避けるため、主治医にご相談ください。また、高価だから効果があるとは限らないので、経済的に可能な範囲にとどめ、負担に感じるようであれば中止しましょう。
健康食品に関しては、以下のホームページが参考になります。


 
参考になるホームページ
「統合医療」情報発信サイト:代替医療、健康食品、サプリメントなど
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/index.html
「統合医療」情報発信サイトは、厚生労働省の事業の一つで、民間療法などを含む補完代替療法とどのように向き合い利用したらよいかを考えるために、根拠に基づいた情報を紹介しているサイトです。統合医療の定義、インターネットやマスメディアの健康・医療情報の見極め方、関連する冊子や資料、海外の情報などがあります。
『冊子・資料』には、厚生労働省の研究グループが作成した冊子『がんの補完代替医療ガイドブック 第3版』などの冊子PDFがあり、閲覧・ダウンロードできます。また、健康食品やサプリメントについて、注意点や正しい利用法など書かれた冊子類のPDFも、閲覧・ダウンロードできます。

 
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