悩み

いつも頭からがんということが離れない。



助言


【向き合い方は人それぞれ】


人の生き方がそれぞれのように、がんという病気との向き合い方も人それぞれです。
『前向きに考えよう』、『病気のことは忘れた方がいい』といった言葉を目にしたり、周りから言われたりすることがあるかもしれません。もちろん、そういう気持ちに自然になれる人にとっては、そのような対処が合っていると言えるでしょう。
しかし、病気のことを頭の片隅に置いて、きちんと見つめ続ける、ということも、あなたなりのがんとの向き合い方と言えるのではないでしょうか。病気のことをこころに留めておくことで、そのうちに何かのきっかけで、あなたにとってのよい解決方法が見えてくるかもしれません。


 

【最近のことを振り返ってみる】


その一方で、一つのことをずっと考え続ける、というのは、なかなか難しいことです。最近のことを少し振り返ってみてください。仕事に集中している時、趣味を楽しんでいる時、おしゃべりをしながら食事をとる時、誰かにきちんと話を聞いてもらった時、いつでも、何をしている時でもよいのですが、“そういえば、あの時は病気のことが頭の中から抜けていた”という時間はなかったでしょうか。その時間と同じ状況をもう一度作り出すために、何かできることはないでしょうか。


 

【こころの専門家や相談員と話す】


もし、何週間も病気のことが頭から離れず、何をしても楽しいと感じられなかったり、睡眠や食欲にも影響が出てきたりしているようなら、こころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナース)と話をしてみると、気持ちが楽になるかもしれません。『医療相談室』や『相談支援センター』の相談員と話をするのもよいでしょう。


 
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