悩み

今後病状がどう変化していくのだろうかと悩んだ。



助言


【最も確かな情報を持っているのは担当医】


現在の病状について最も情報を持っているのは、あなたの担当医です。病状について気になる場合には、まずは担当医に相談するのが原則です。
ただ、病気の状況や体の特徴は人それぞれ、異なる部分がたくさんあります。これからの病状の変化については、担当医でも『平均的にはこうです』といった具合に、ある程度の範囲でしか予測できないことも多いのです。また、検査の結果がきちんと出そろっていない段階では、はっきりしたことは言えません。
一般的な病気や治療の経過については、インターネットや書籍でも把握することができます。しかし、あなたの体にその情報が合っているかどうかは分かりません。気になる点があれば、聞きたいことをメモ等に整理してまとめ、担当医に意見をたずねてみましょう。
担当医と話をするときには、信頼する家族や友人に同席してもらうと、安心できますし、あとで情報を確認しあうこともできます。


 

【具体的な未来が見えると不安が軽くなることも】


あなたの中では、今後の病状の変化について“知りたい”という気持ちと、“知りたくない”という気持ちの二つが入り混じっているのかもしれません。
病気とどう向きあうか、最終的に選べるのはあなたしかいません。“知りたい”という気持ちがわいてきたときは、こころが準備を整えた、一つのタイミングだと思います。
病気に関する不安は、そのままにしておくと、悪い方にふくらませてしまいがちです。漠然とした不安を乗り越えるためには、状況をきちんと理解することが出発点になります。
そのうえで、何かしら、あなた自身が自分の力でできそうな、具体的な目標を立ててみましょう。
はっきりとわかる、具体的な目標を、一つずつこなすことの積み重ねが、未来へと続いて行きます。足元を見ながら、一段一段、階段を登っていくような気持ちで、生活や治療を積み重ねていきましょう。


 
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