悩み

副作用がない治療方法がないと聞いた時、薬を中止しない限り次の副作用がどんな形で出るのか不安だった。



助言


【薬の効果と副作用】


薬が体内に入ると様々な作用が起こります。多くの薬は、作用が1つではなく、治療目的にあう効果と、それ以外の副作用があります。
薬の量や使い方、患者さんの個人差によって、効果・副作用のあらわれ方は異なってきます。つまり、同じ薬を使っていても、副作用の程度は患者さんによって異なります。
薬を体に取り入れるとき、その患者さんにとって、安全で、効果があるかということを第一に考えます。
不明な点があれば、担当医に質問して、疑問を解決するようにしましょう。


 

【治療によるさまざまな苦痛をやわらげる対応がある】


現在ではできるだけ副作用を抑える工夫や対応が行われています。
抗がん剤治療の副作用として、どのような症状を思い浮かべるでしょうか。副作用は、抗がん剤の影響で起こっているので、たとえば吐き気や食欲不振などの症状は、抗がん剤がからだの外に出てしまい、薬の影響がとれてくれば改善してきます。
大切なのは、抗がん剤治療中の自分の体調の変化を理解し、副作用を予防したり、軽くするための工夫を生活に取り入れることです。
何かつらいことがあったり、不安なことや困ったことがあれば、医師や看護師などに相談して下さい。伝えることで、より適切な対応を行うことができます。また、からだがつらいときは、ご家族などにサポートしてもらうことも大切です。
治療は患者さん一人で受けるものではありませんし、医師が勝手に行うものでもありません。患者さんと担当医などの医療スタッフ、患者さんをいろいろサポートしてくれるご家族や友人など、患者さんと患者さんを取り巻く人々との協働作業です。


 
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