悩み

再発してから、「完治はしない」と医師に言われ、だましだましでも良いとは思いながら寛解にも程遠いのかと思い悩んでいる。



助言


【寛解とは】


病気の状態が、一時的に軽くなったり、なくなったりしていることを、寛解(かんかい)と言います。完全に治ることは、治癒(ちゆ)と言います。

最近は、治療後または治療をしながら、積極的に活動されている方の記事を目にすることも多くなりました。患者さんのなかには、転移・再発の有無にかかわらず、「病気と仲良く」、「共生」、「治療でおとなしく」などと表現される方も少なくありません。
あくまで一般論としてですが、自分らしさを取り戻すためには、『自分がしたいこと』をできるだけ具体的にイメージした方が、うまくいくことが多いようです。
具体的な目標があると、それを達成できたり、すぐには達成できなくても、そこに至る道のりを一歩一歩進んだりすることで、『○○ができた自分』に気づくことができるでしょう。


 

【医師にきちんと伝える大切さ】


こういう場合、心配を残したままにすると、どうしても悪い方に考えがちです。治療や自分のからだの状態を知っておくことは、患者さんが治療に参加するために大切なので、医師から説明がなければ、自分から積極的に医師に聞いて確認しましょう。
「この前の○○の検査の結果は、どうだったでしょうか。」の一言でかまいません。診察室では、患者さんも緊張していることが多いですから、なかなかタイミングがつかめないかもしれませんが、診察の最初でも最後でもよいと思います。率直に「検査結果が心配なので」とご自分の気持ちを付け加えてもよいでしょう。最初は聞きにくいかもしれませんが、こういうふうに言葉に出すことで、あなたの担当医に”私はこういう情報を知りたいと思っている”という気持ちを伝えることができると思います。
また、その際、たとえば採血の結果であれば、自分で表にしておくと、経過がわかってよいと思います。同時に、その値の正常の範囲や前回の値を知らなければ、問題はないのか、変化はないのか分かりません。自分で調べるか、医師や看護師に尋ねてみましょう。もし、値が高い、あるいは低いのならば、それは体のどういうことを示しているのかを知る必要もあります。
CTやレントゲンの結果も、いつ検査をして、そのときはどういう結果だったかを整理してメモしておきましょう。次に同じ検査をして結果を聞くときは、前回の結果を確認しておくと、現在の状況を理解したり、わからない点を確認するためのきっかけになると思います。
自分は何を知りたくて、どこが分からないのかということを考えて、分からないことは理解できるまで繰り返し質問してみましょう。


 
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