悩み

働きだすとストレスがたまり、また再発するのではなどと、とても心配だった。



助言


【ストレスとがんの発生】


最近の研究では、ストレスががんを発生させるという確かな結果は得られていません。
過去には、ストレスががんを発生させるという研究の報告がありましたが、その後、発表された研究では、認められないとする研究結果でした。
調査研究では、調査したいと考えているものや対象者によって、先に出された研究結果と異なる結果がでることもしばしばあります。
多様な研究結果と解釈が存在する理由のひとつに、ストレスという言葉の内容があいまいで、測るのが難しいことが挙げられると思います。


 

【仕事と病気に関する相談窓口】


仕事は、お金の面ではもちろん、自分らしく生きていくための支えにもなります。仕事に対するあなたの気持ち、職場の状況、からだの状況、家庭の状況などを含めて、今のあなたにとって一番よい方法はなにか、相談できる窓口を見つけることができれば、心強いと思います。
例えば、おかかりの病院の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにソーシャルワーカーがいれば、就労に関する制度の知識をいかしながら、相談にのってもらえると思います。また、あなたの会社に産業医がいれば、仕事の状況や過去の事例を踏まえた助言を得られるかもしれません。労働基準監督署等に設置されている『総合労働相談コーナー』でも、病気に関係した就労上の悩みを相談できます。最寄りの『総合労働相談コーナー』の連絡先は、下記のホームページで調べることができます。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:病院・相談先を探す
https://hospdb.ganjoho.jp/
がん情報サービスの[相談先・病院を探す]では、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院等の一覧が掲載されていて、さまざまな条件で検索できます。病名やがんの種類、地域や病院の種類、診断や治療の実施状況、小児がん治療後のフォローアップ状況、小児がんの治療方法やセカンドオピニオンの対応状況などから探すことができます。また、成人や小児の相談先・病院一覧を見るでは、相談支援センターの名称や電話番号、病院情報などを閲覧できます。
(2)国立がん研究センター『がん情報サービス』:がんと仕事のQ&A
https://ganjoho.jp/public/institution/qa/index.html
厚生労働省の研究グループの研究成果をもとに作成された冊子「がんと仕事Q&A」第3版のweb版です。診断から復職まで、復職後の働き方、新しい職場への応募、お金と健康保険、家事や子育てなどの章にわけられ、それぞれQ&A方式で情報があります。
冊子PDF「がんと仕事Q&A」第3版は、下記からダウンロードできます。(A4縦サイズ)
https://ganjoho.jp/public/qa_links/brochure/pdf/cancer-work.pdf
(3)厚生労働省:総合労働相談コーナーのご案内
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
厚生労働省のホームページ内の上記のページから、全国の総合労働相談コーナーの連絡先を調べることができます。

 
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