悩み

再発が気がかりで、テレビ、新聞、友人から情報を得るようにしている。



助言


【自分自身で情報を積極的に集める】


○ インターネット
インターネットには、最新のものを含めて、情報を大量に入手できるという長所があります。その一方で、その情報が正しいかどうか、判断が難しい点は短所と言えるでしょう。
インターネットを利用する際には、『情報の発信者は誰か』という点に、特に注意しましょう。
インターネットに不慣れだったり、病気に関してまだほとんど知識がなかったりする場合には、まずは公的機関のホームページから見るのがよいでしょう。

○ 書籍
情報の新鮮さや量の面では、インターネットに一歩追いこされてしまった書籍ですが、有力な情報源であることには変わりありません。
特に、一つの事柄についてじっくりと考えたり、いくつかの資料を比較して考えたりする際には、手元に置いておける利点があります。

○ 雑誌・新聞
雑誌や新聞では、新しい情報を、書籍よりもすばやく読むことができます。
特に雑誌については、専門的な情報を、一般の人にもわかりやすく書いてあるものも刊行されています。書店で読みやすい雑誌に出会ったら、病院の患者図書室や図書館でバックナンバーを調べてみるのもよいでしょう。

○ テレビ
画像や音が伴うテレビからの情報は、印象には残りやすいものです。ただし、ビデオに録ったりしない限り、放送が終われば内容を確かめられなくなります。
情報にふりまわされないように、放送内容が本当にあなた自身の病気に関係していることなのかどうか、注意しながら見るようにしましょう。

以上のほか、いわゆる口コミも、治療に関する情報源の一つになるでしょう。家族や、あなたが信頼している友人からの情報は、特に説得力を持って聞こえると思います。
ただ、口コミによる情報については、本当にあなたの体や病気の状態に適したものであるのか、正確さや適切さの点で、注意が必要だということは忘れないようにしましょう。


 

【一番信頼すべき情報源は担当医です】


世の中には、がんに関する情報が本当にたくさんあふれています。何からまず調べればよいのか分からなかったり、あまりの情報量に圧倒されてしまったりするかもしれません。
病気に関して情報を集めるときに、あなたがまず頼りにするべき情報源は、あなた自身の担当医です。
がんは、たとえ同じ場所にできたものであっても、性質や状態は人それぞれです。また、人の顔つきがそれぞれ違うように、体の中の状態も人によって異なります。
インターネット、書籍、テレビなどを通して大量の情報が流れていますが、その中で『あなた自身の病気』に直接関係している情報は、実はごく一部でしかありません。
『あなた自身の病気』に関する情報を一番多く、正確に持っているのは、あなたの担当医なのです。
病気に関する情報を集めるときには、まず、担当医の説明をよく聞いて、しっかりとメモを取りましょう。そして、わからない所は、きちんとそのつど質問しましょう。


 
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