悩み

発汗やのぼせ等更年期症状が頻繁に起き、つらい。



助言


【さまざまな身体の不調や違和感】


更年期障害の症状は、顔のほてり、発汗、いらいらなど多様です。卵巣摘出やホルモン薬治療の影響、閉経期という年齢の影響などによって、卵巣機能が低下してホルモンのバランスが乱れ、さまざまな身体の不調や違和感が起こります。
症状がひどい場合は、担当医にご相談下さい。


 

【日常生活の工夫】


◎ 急なほてり感や発汗に対応できるような服装を工夫する
急なほてり感や発汗にもすぐ対応できるように、脱ぎ着がしやすい服装(カーディガンなどで調整)を心がけてみましょう。
たくさん汗をかくと、衣服が濡れ、不快感を伴うこともありますから、下着は吸汗性の良い綿の素材などが良いでしょう。
脇の下の汗じみが気になるときは、使い捨てで衣服の脇の部分に貼る汗取りシートや、脇の下の汗とりインナーのついた下着などを利用することもできます。
自宅にいるときは、ほてり感や冷えなどにあわせて、空調などはこまめに調整してみましょう。

◎ 食事での注意
香辛料をたくさん使った食事や、酸味の強い食事、熱い飲み物などは、ほてり感などの誘因になりやすいので、できるだけ控えましょう。

◎ リラクセーション
体の疲れや心の疲れ(不安や不安定感など)でバランスをとるのが難しいとき、ストレスがたまっているなと感じるときなどは、リラクセーションを日々の生活の中に取り入れてみましょう。
リラクセーションには、呼吸法や筋弛緩法、自律訓練法などもありますが、他にも以下のような方法があります。
○ 運動療法
難しく考える必要はありません。ストレッチ体操や散歩など、好きな運動をするだけでかまいません。適度な運動により、からだの緊張がほぐれます。からだの緊張をほぐすことで、同時にこころの緊張もゆるめていきます。
○ 音楽療法
リラックスできるような音楽を集めたCDなどもありますが、自分の好きな音楽を聴くことでもかまいません。
○ イメージ療法
心地よいイメージを思い浮かべて、十分に心地よさを味わいます。
たとえば、緑の芝が広がった野山を歩いている・・・風がとても気持ちいい・・・鳥の声が聞こえる・・・など、簡単なイメージを浮かべることでも気持ちが落ち着いてきます。


 

【日常生活上の工夫は体験者の話も聞いてみる】


通院治療のときは、外来診察の待ち時間や治療時などに顔を合わせる患者さんと話をしてみましょう。同じ体験をしたからこそ分かち合える気持ちもあります。また人に話すことで、つらさが少し楽になることもあります。もしかしたら、良いアドバイスをもらえるかもしれません。
また、患者会などに参加し情報交換してみてもよいでしょう。


 
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