悩み

味覚と臭覚がもどらないので、食事の支度に差し支え、外食が多くなってしまう。



助言


【においと味覚の相互作用】


嗅覚が正常でないと、食べ物も味気なく感じてしまいます。味は、味覚だけでなく嗅覚や食物の温度、柔らかさなどの情報が総合されて生じると言われています。
食べ物の味がこれまでと変わって感じるので、ご自身がとる食事の内容にも気をつかわれているかもしれません。そのうえ調理をされる方の場合、味つけが以前と異なっていることを家族から指摘されたりして、食事摂取と調理という二つの悩みに増えてしまうことがあります。治療中または治療後、自宅で生活される方が多くなるにつれ、このような声を聞くことが増えました。

夕食の準備をするとき、例えば、味付けの確認を家族に代わってもらうのも、ひとつの方法です。面倒になりますが、調味料の量を計っておくと、次回から同じように作ることができます。また、冷凍保存できるものは、一度に多く作っておくとよいでしょう。
外食では、脂質や糖質、塩分の摂取量が多くなり、ビタミン、ミネラル、食物繊維が少なくなりがちです。手軽なものとして野菜や果物などを加えることを心がけてください。


 
Copyright © 2007-2024 Shizuoka Cancer Center. All rights reserved.