悩み

少しの食事ですぐに満腹になってしまう。



助言


【間食で補ったり、少量で高エネルギーの食事を摂る】


胃がん術後の体重の回復には、摂取カロリーが関係していると言われています。少しの食事ですぐに満腹になってしまい、体重が増えないという方の場合、間食で補ったり、少量で高エネルギーの食事を摂ったりする工夫がよいでしょう。

間食に
○ 蒸しパンやカステラ、菓子パンなどを用意しておけば、手軽に食べられます。
○ 缶詰のくだものを常備しておくと便利です。
○ バナナやりんごをヨーグルトに入れて、フルーツヨーグルトにしてみましょう。
○ ビスケットやプリンなどのデザートも利用してみましょう。


 

【切った胃に合わせた新たな習慣を身につける】


残念ながら胃の手術後に、残った胃がだんだん大きくなって元通りになったりするわけではありません。胃が小さくなったりなくなったりしたぶん、他の消化管でおぎない食習慣を変更していかなければいけません。ですから、早食いやほとんどかまずに丸呑みするような食事をしていた人は、元の食習慣を改善し新たな食習慣を身につけていかなければなりません。

胃を切ったことでこれまで胃が行っていたはたらきが低下して起こる様々な症状(胃切除後症候群)には注意が必要ですが、基本的には、食事の種類や内容に関しては特に制限はありません。ただし、以下の3点は基本的な事柄として続けていきましょう。

◎ よくかんでゆっくり食べる
胃の手術をすると、胃のはたらきをどこかで補っていかなければいけません。よくかむことで、食べ物は細かくなり、また唾液で消化も助けます。
◎ 1回の食事量を減らして回数を多くする
胃を切ったことで胃は小さくなりますから、つめこみすぎれば苦しくなります。そこで、1回の量を減らして回数を多くする必要がでてきます。最初は、3回の食事と3回の間食という6回食が目安ですが、3ヶ月を過ぎてくると、少しずつ1回の量を増やして間食の回数を減らしていけるかもしれません。ただし、1回に食べられる量、食事回数を減らす時期などは個人差があります。自分にとって適当な1回量をみきわめていくのはあなた自身です。また食事回数を減らしていくのも、1回の食事量とあわせて徐々に行っていきましょう。
◎ 食事は規則正しい時間に食べる
消化を少しでも助けるために、規則正しい時間に食べることは大切です。


 
Copyright © 2007-2024 Shizuoka Cancer Center. All rights reserved.