悩み

放射線治療で、食欲がなくなり食事が進まなかった。



助言


【時間がたてば改善します】


放射線治療で食欲がなくなる原因としては、以下のようなことが考えられます。
◎ 放射線宿酔(しゅくすい):治療開始初日から数日の時期に出てくることがありますが、頻度はわずかです。症状には吐き気、食欲不振、だるさ、頭痛などがあります。
◎ 粘膜障害:放射線をかける部位によっては、胃や腸などの消化管に放射線の影響がでます。粘膜があれて、吐き気、食欲不振、下痢、腹痛などが出ることがあります。

宿酔症状はもし出たとしても最初の頃だけです。消化管の粘膜が荒れて消化機能が一時的に低下し、消化器症状が出たとしても、治療がすべて終了すれば改善してきます。
治療中は、消化の悪い食品や刺激物の摂取を控えるように気をつけましょう。


 
参考になるホームページ
SURVIVORSHIP.JP がんと向き合ってともに生きること
https://survivorship.jp/
『SURVIVORSHIP.JP』は、静岡がんセンターと大鵬薬品工業(株)との共同研究の成果による情報支援ツールの一つで、治療によって生じるつらさをやわらげるくふうなどの情報提供を行うサイトです。
◎抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
抗がん剤や放射線治療中の食事に役立つメニューやレシピを副作用症状に合わせて検索、閲覧することができます。176品のレシピが掲載され、ジャンル別絞り込みでは、主食(米、パンなどの種類別)、主菜(肉、魚などの種類別)、副菜、汁物、デザートと飲み物などで絞り込みもできます。
◎抗がん剤・放射線治療と脱毛ケア
治療が体毛に及ぼす影響とその対応で構成され、かつらのつけ方やお手入れの方法、スカーフなどの巻き方は、動画で確認できます。
◎抗がん剤治療と副作用対策
抗がん剤治療の概要や吐き気・おう吐、下痢、口内炎など個別の副作用症状とその対応などについて、わかりやすいアニメーションの動画でみることができます。
◎抗がん剤治療と眼の症状
眼の副作用が起こる可能性の高い抗がん剤の種類やその症状について確認できます。
◎抗がん剤治療と皮膚障害
がんの薬物療法(従来型の抗がん剤や分子標的薬など)による発疹、爪の変化など皮膚への副作用に対する心構えや具体的な対処法などについて紹介しています。
◎抗がん剤治療と末梢神経障害
がんの薬物療法(従来型の抗がん剤や分子標的薬など)による手先・足先のしびれや感覚が鈍いなど末梢神経への副作用に対する心構えや具体的な対処法などについて紹介しています。
◎抗がん剤治療と口腔粘膜炎・口腔乾燥
抗がん剤治療による口腔粘膜炎・口腔乾燥について覚えてもらいたいこと、やわらげるためのケアについて紹介しています。
◎放射線治療と口腔粘膜炎・口腔乾燥
口の周辺に放射線治療を行う際に起こる口腔内トラブルのうち、口腔粘膜炎と口腔乾燥に重点を置き、その「つらさ」をやわらげるためにできること、療養生活を送る上で覚えておいてもらいたいことを紹介しています。
◎抗がん剤治療による骨髄抑制と感染症対策
抗がん剤治療によって起こる「骨髄抑制」の症状や治療法、日常生活での注意点についてご覧いただけます。
◎がんで「こまった」がんを「知りたい」
「胃がんにかかったご主人を支える奥さまのブログ」という架空のストーリー仕立ての設定で、胃がんの患者さんやご家族の悩みにそって、助言も合わせてみることができます。
◎がん手術後のリンパ浮腫(ふしゅ)
上肢リンパ浮腫(ふしゅ)・下肢リンパ浮腫(ふしゅ)それぞれについて、概要や対処法について、映像と音声で見ることができます。
◎胃を切ったら~胃切除後障害と上手に付き合うために~
胃切除後におこってくるダンピング症候群、逆流性食道炎などの障害とその対策、ご自宅での療養生活についてなど、静岡がんセンターで実施された患者・家族集中勉強会での講演のビデオをみることができます。
◎乳がん術後の下着・パッドのアドバイス
乳がん術後の下着・パッドについて、選び方や身近にある物を工夫していくコツや知識を紹介しています。
などがあります。
◎乳房再建術後の経過とケア
乳房再建術の概要と手術後の日常生活をどのように過ごしたらよいかなどの情報があります。
◎がんの脳転移と日常生活
日常生活の中で、脳転移の症状と、どのように付き合っていけばよいかなどの情報があります。

 
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