悩み

抗がん剤で、(体力が低下し)何度か小休止しないと2km程度の散歩ができない。



助言


【適度な運動】


治療中、治療後に、体力低下やだるさを訴える患者さんは半数以上、なかには7割以上という報告もみられます。その原因には、副作用症状など治療による体への負担、また治療によって活動量が少なくなったことによる筋力低下、不安や心配事といったこころの面など、いろいろなことが関係しています。
体力低下を防いだり、体力をつけたりするには、適度な運動が勧められます。自転車や水泳は、膝や股関節にかかる負担が少ない利点があります。ウォーキングは、これまでに運動の習慣がない方でも比較的行いやすいと思います。病気の状況や体力に応じて、活動の程度、時間を調節してください。


 

【体力の回復】


体力の回復には、患者さんの体力、治療の内容などが関係します。したがって、体力の回復にかかる時間は人によってさまざまです。
患者さんが治療前にどのような生活を送っていたか、これからどのくらいの活動を行いたいと思っているかによって、目標となる活動量が違ってくるでしょう。
仕事への復帰など、自分のしたいことをまず念頭に置いてから、現実の体調のことを振り返ると、『できない自分』に直面し、つらさがつのってしまうかもしれません。
大切なことは、『できる自分』に気づき、自信を取り戻すことです。
あなたは、治療を受けた直後に比べれば、ずっと回復し、いろいろなことができるようになってきたはずです。気持ちが沈んだときには、そのことをまず、思い出してみてください。


 
Copyright © 2007-2024 Shizuoka Cancer Center. All rights reserved.