悩み

モルヒネの徐放剤で痛みを調整しているが、今後まだまだ痛みが来ることと、それに対応できる薬がまだあるのかどうか不安。



助言


【痛みに応じて薬を調整します】


中くらいの痛みから、強い痛みには、モルヒネなどが使われます。
ここでは、モルヒネを『医療用麻薬(オピオイド)』の代表薬として説明しますが、他の医療用麻薬もほぼ同様のことが言えます。
決まった時間に薬を使って、痛みがでないようにします。
だんだん痛みが強くなったときは、薬の量や種類を増やすなどして、痛みを止めていきます。モルヒネが効かない一部の痛みに対して、さまざまな薬が有効であることが分かっていて、痛みをとる方法はひとつとは限りません。
「薬を増やして、体が弱ったりしないか」と言われる患者さんがいますが、これは誤解です。モルヒネは、医師の指示で、痛みがなくなるまで量を増やしても、安全に使用できます。
薬の種類には、錠剤やカプセル、顆粒、座薬、貼り薬、水薬などがあります。それぞれ効き始めるまでの時間、効き目が続く時間が異なります。
在宅療養される場合には、使いやすい方法を考慮しながら、薬を選択します。薬の改良によって、昔より管理がしやすくなりました。
1人ひとりの痛みに応じて、薬の量を調整したり、種類を組み合わせて使うことで、痛みはやわらげることができます。


 
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