悩み

今後の生活管理(食事、運動、家事や仕事等)や生活全般について、どの範囲(程度)まで可能なのか、どのようにしたら良いのか、注意する点はないのか、悩んだ。



助言


【術後の経過をみながらすすめていく】


手術後退院の際に、手術部位や手術内容によって今後の生活に関していくつかの注意点や指導を受けると思います。手術内容によってはからだの機能の一部が使えなくなったり、はたらきが悪くなり、その状況にあわせて生活を調整しなければいけないことがあります。抗がん剤治療や放射線治療の場合は、治療が終わると徐々に副作用症状が改善されていきますが、なかには末梢神経障害(手足のしびれ)など長期間続いてしまうものもあります。また、もともとの生活習慣や体力、からだの機能も人によって様々ですから、万人に通じるいつからここまで可能というようなタイムスケジュールがあるわけではありません。

基本的なところを守りながら、自分なりに折り合いをつけ、失敗を恐れずに自分なりの生活リズム、生活習慣を築いていきましょう。

1. 退院時に指導や注意を受けた点を整理して実行しましょう
退院時に注意や指導をされた点は、生活のなかで新たに取り入れたり、これまでの生活習慣を改善しなければいけなかったりする点といえるでしょう。特に、これまでの生活習慣で控えたほうがよいことや変更しなければいけないことは、注意深く意識的に行い、少しずつ新しい生活管理をからだに覚えてもらう必要があります。
逆をいえば、指導や注意がない点は、基本的に制限などはないと考えて良いでしょう(何も注意や指導がなく心配であれば、担当医や看護師に確認してみましょう)。ただし、がんの治療はからだ全体へのダメージがありますから、からだ全体がダメージを回復するまでは、「80%」を意識してみましょう。少し余力を残すくらいがよいと思います。
2. 家事や仕事の再開
家事や仕事復帰というのは、担当医ともよく相談しながら決めていきましょう。最初は少しずつ初めてからだを慣らしていってもよいでしょう。仕事の場合は、上司と相談して最初は半日勤務などとし、徐々にからだを慣らしてもよいでしょう。
3. 運動の再開
適度な運動は体力を回復するのに役立つこともあります。いきなり激しい運動をするのではなく、徐々にからだを慣らしていきましょう。


 
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