【思いを意見として伝えることで誤解をといたり改善につなげたりする】
医師や看護師など病院のスタッフから言われたことに対し、傷ついたり、つらいと思う経験をされたりしたら、その場でその思いをはっきり伝えることが一番よいと思います。
その場で話しにくいようであれば、看護師長等に話したり、病院に意見としておっしゃっていただいてもよいと思います。
また、最近では、ご意見箱などを設置している病院も増えています。ただ、ご意見箱の場合、匿名も可能ですが漠然とした対象になり、本人にうまく伝わらないときもあります。
医療者が無意識に言っている言葉や態度が、患者さんにとってはつらいこともあります。残念ながら、当事者は患者さんがそういう思いをしたということを、言わなければ気づかないことがあります。もちろんお互いの誤解という場合もあります。ただ、そのままにしていると、誤解かどうかもわからないままになってしまう場合もあるのです。
【サポーターは担当医だけではない】
あなたのサポーターは医師1人ではありません。他の医療スタッフのなかにも、あなたのこと、あなたの病気や治療のことをよく知っている人がいると思います。外来の看護師、薬剤師などに相談することで、疑問が解決する場合もあります。
誰に、どのように尋ねればよいのか分からない、あるいは気持ちが落ち着かないときには、相談窓口を利用することもできます。相談窓口は、かかっている病院のほか、各都道府県のがん診療連携拠点病院(厚生労働省が指定)の『相談支援センター』にもあります。
悩みの種類によっては、やはり直接かかわっている担当医から、説明を聞くことが必要な場合もありますが、あなたの周囲にいるサポーターがなにか手助けをしてくれると思います。