悩み

同じ病院で手術を受けたのに、主治医が違うだけで検査内容も違うんだと思い、主治医に対して不安があった。



助言


【それぞれ異なります】


同じ病名で、同じ治療を受けていても、検査の内容や受診間隔は、同じではありません。なぜなら、患者さん1人ひとりのからだの状態が違うからです。担当医が治療効果や病気の進行状態などを考慮して判断します。
治療後の経過が問題なければ、通院の間隔は、1ヶ月、3ヶ月、半年と空いてきます。
定期受診は、治療後の副作用や後遺症などをフォローしていく目的と、再発や転移がないかをみていく目的があります。きちんと通院を続けていくことが大切です。
定期受診や検査に関して疑問がある場合は、担当医にご相談ください。


 

【医師にきちんと伝える大切さ】


こういう場合、心配を残したままにすると、どうしても悪い方に考えがちです。治療や自分のからだの状態を知っておくことは、患者さんが治療に参加するために大切なので、医師から説明がなければ、自分から積極的に医師に聞いて確認しましょう。
「この前の○○の検査の結果は、どうだったでしょうか。」の一言でかまいません。診察室では、患者さんも緊張していることが多いですから、なかなかタイミングがつかめないかもしれませんが、診察の最初でも最後でもよいと思います。率直に「検査結果が心配なので」とご自分の気持ちを付け加えてもよいでしょう。最初は聞きにくいかもしれませんが、こういうふうに言葉に出すことで、あなたの担当医に”私はこういう情報を知りたいと思っている”という気持ちを伝えることができると思います。
また、その際、たとえば採血の結果であれば、自分で表にしておくと、経過がわかってよいと思います。同時に、その値の正常の範囲や前回の値を知らなければ、問題はないのか、変化はないのか分かりません。自分で調べるか、医師や看護師に尋ねてみましょう。もし、値が高い、あるいは低いのならば、それは体のどういうことを示しているのかを知る必要もあります。
CTやレントゲンの結果も、いつ検査をして、そのときはどういう結果だったかを整理してメモしておきましょう。次に同じ検査をして結果を聞くときは、前回の結果を確認しておくと、現在の状況を理解したり、わからない点を確認するためのきっかけになると思います。
自分は何を知りたくて、どこが分からないのかということを考えて、分からないことは理解できるまで繰り返し質問してみましょう。


 
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