悩み

検査結果を聞きに行った時、医師は私の顔を見ることなくコンピューターとカレンダーを見て次の検査の予約を取ることばかりで何の説明もなかったため、不安でいっぱいだった。



助言


【担当医に気持ちを伝える】


診察室で医師がコンピューターを操作する、ということが、ごく普通に見られるようになっています。
体や病気に関する大量のデータを管理し、治療や検査をすばやく依頼することができるコンピューターは、医療の質を高め、効率化する上でとても役に立っています。
担当医がコンピューターの画面を熱心に眺めるのは、そこにあなたの病気の診断や治療に不可欠な情報があるからです。
ただ、そうは言っても、担当医が診察中にあなたの顔を見ることもなく、何の説明もなかった、ということであれば、あなたが不安な気持ちでいっぱいになってしまうのも、無理のないことだと思います。
まず、次回の診察時に、“向きあって、きちんと説明をしてもらいたいです”というあなたの気持ちを担当医に伝えてみてください。聞きたいことや不安な点があれば、担当医が説明するのを待つのではなく、あなたの方から積極的に尋ねる姿勢を持つようにしましょう。


 

【必要があれば病院スタッフと話しあう】


あなたの気持ちを医師に直接伝えることが難しければ、おかかりの病院の『相談支援センター』や『医療相談室』にいる相談員に、感じたことを話してみましょう。相談員は、あなたの許可なく、医師に話を伝えるようなことはありません。逆にあなたが希望すれば、あなたの気持ちの代弁者として、医師や病院の関連部署に働きかけてくれるはずです。
また、最近では、“患者さんの声に耳を傾けよう”という意識が医療機関の間でも高まっています。患者さんの意見を聞くための投書箱や、苦情を受けつける窓口を開いている病院も増えています。
あなたが声を出すことで、その病院の医療の質の改善につながることもあります。気になることがあれば、勇気を出して、病院スタッフと話しあっていきましょう。


 
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