悩み

担当医から、後遺症などの具体的な話がなかった。



助言


【あなたの方から、積極的に質問を】


その治療を受けた時に、どういった後遺症が予想されるか、ということは、病気と向きあい、治療後の生活を考えていくための大切な情報です。担当医から具体的な話がなかったということで、不安に感じられたことでしょう。
担当医の説明を聞く時に、わからないことがあれば、説明を待つだけではなく、あなたの方から積極的に質問するようにしましょう。質問する際には、気になっていることを、できるだけ具体的に尋ねるようにすると、医師も答えやすいと思います。
治療に関して患者さんからの質問に答えることは、担当医の大切な仕事の一つです。遠慮する必要はありません。
ただ、たくさんの患者さんを限られた医師が診る病院では、患者さん一人当たりの診察時間はどうしても限られてしまいます。
あなたの方でも、限られた時間を効果的に使うための工夫をしてみましょう。


 

【限られた診察時間を上手に使う工夫】


まずできることは、担当医に伝えたいことをメモにまとめることです。伝えたいことはたくさんあっても、いざ担当医の前に座ると、うまく表現できなかったり、伝えるタイミングを逃したりすることがあります。メモを作ることは、自分の頭の中を整理するのにも役立ちます。
メモは、できるだけ簡潔に、箇条書きの形式でまとめるとよいでしょう。作ったメモは、診察の前や診察中に自分で確認するほか、担当医に直接渡すこともできます。
また、同じことを何度も聞きなおさなくてすむように、診察中にもメモが取れるように、予め準備をしておきましょう。
説明を聞きながらメモをとるのは自信がないということであれば、医師に申し出て、説明を録音しても良いでしょう。ただし、内緒で録音をするというのは、礼儀に反することですし、担当医との関係を損ねる原因にもなります。録音する場合は、必ず医師に断ってから録音しましょう。
診察を受ける時に、できるだけご家族や親しい方に同席してもらって、一緒に話を聞くことも効果的です。一緒に話を聞いてくれる人がいるのは心強いですし、医師の説明について、後で確認しあうことで理解が深まります。


 
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