悩み

きちんと説明を聞き納得したいのに、医師に通じなかった。



助言


【わからないことや不安なことは、医師に確認する】


わからないことや不安なことがある時には、医師とよく話をしてみましょう。
あなたが既にがんの治療を受けている時には、担当医と話をします。がんかどうかまだはっきりせず、検査を受けている段階であれば、検査の結果を説明してくれた医師に質問してみましょう。
診察室では、わからないことや不安なことがある時には、医師が説明するのを待つのではなく、自分の方から積極的に質問するように心がけてください。
患者さんの質問に答えることは、医師の大切な仕事の一つです。遠慮しないで、不明な点や疑問点については、その都度きちんと確認するようにしましょう。


 

【納得して治療を受ける】


治療選択の時、担当医は医学的にみて最も患者さんに適していると思われる治療を中心に説明を行います。
最終的な判断をするには、患者さんの価値観や考え方が大切になりますが、これらは主観的なものです。
治療選択をするためには、考える材料としての情報が必要になります。そこで客観的な指標である、生存期間、ある程度以上のがんの縮小効果がみられる割合、生活の質(QOL)などをもとにして説明があります。
治療の効果、治療の危険性(合併症や副作用など)、治療のスケジュール、費用など、いろいろな観点から考え、最終的に、患者さんが納得して治療を受けることが大切です。


 

【複数の検査結果を総合的に判断します】


病気を診断するために、いろいろな検査を行います。一般的には、体に負担が少ない検査から行い、疑わしければ、より詳しい検査を追加します。
同じ病気の診断を受けた人でも、検査の種類、順番が異なる場合があります。検査段階では複数の病気の候補が考えられ、その中でも疑いが強い部分の検査を行い、病気を絞っていくからです。

新しい機器や検査法が開発され、診断に役立っています。しかし、これらも万能ではなく、体の部位によっては、適さない検査がありますし、検査結果の精密さ・正確さの程度にばらつきがみられる場合もあります。また、経過をみなければわからない場合もあります。

1つの検査結果だけでは判断が難しく、医師は複数の検査結果を総合的にみて、診断します。複数の検査からいろいろな情報が集まれば、より確信をもって、患者さんに説明できます。検査途中の段階では、どういう可能性があるのか、言い換えると医師の頭の中ではいく通りの状況が考えられているのか、そして、明らかにするためにどのような検査が必要なのかについて、説明を受けると良いと思います。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:がんの予防・検診
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/index.html
トップページから『がんの予防・検診』に移動できます。がんの発生要因や予防、各種がん検診等の情報があります。
(2)公益財団法人 日本対がん協会:がん予防・がん検診の推進
https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup
がんの検診や予防に関する各種情報があります。検診では、がん検診とはどのようなものか、がん検診の種類、目的や効果、がん検診のメリット・デメリットなどの情報も確認できます。

 

【結果と予測】


治療をする前から先の結果を予測することはできません。手術では、実際に臓器の状態を見たり、術中に検査を行った結果によって、手術方針が確定したりします。抗がん剤治療の場合も、副作用が起こる確率について、集団でおよそ何%と言うことはできても、どの患者さんに起こるかを言い当てることはできないのです。
また、同じ病気の診断と治療を受けても、一人ひとりの体は違うので、治療の経過は異なります。

説明の内容ですが、全ての事柄について、起こりうる可能性を伝えられるだけでは、どう理解して良いかわからず、余計に不安になりかねません。どのくらいの頻度で起こると予想されるのか、起こった場合にも程度の差があること、それぞれの予防や対処などが加わることで、患者さんが治療選択をする上で役に立つ情報になります。


 

【説明を求めるとき】


医師に説明を求める時には、具体的で簡潔にまとめて質問しましょう。また、本で得た情報などについて担当医の意見を聞いてみたい時には、口頭で伝えるより、その本を提示するとよく伝わります。
同じ問答が続いてしまう時は、ご家族や病院スタッフなどに、ご自分の気持ちや聞きたいことを伝えておいた上で、同席してもらい、質問を補足してもらうと良いと思います。


 
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