【複数の検査結果を総合的に判断します】
病気を診断するために、いろいろな検査を行います。一般には、体に負担が少ない検査から行い、疑わしければ、より詳しい検査を追加します。
新しい機器や検査法は、既存の検査の欠点を補うために開発され、診断に有用ですが、万能ではありません。
体の部位によっては、適さない検査があります。また、検査結果の精密さ・正確さの程度にばらつきがみられる場合もあります。
機器が高精度になり、病気の見逃しが減ることはよい点といえますが、一方で、経過をみなければわからない、発見されなかったとしても悪影響を及ぼすことのない微小な異常が見つかる場合もあります。
ひとつの検査結果だけでは判断が難しく、医師は複数の検査結果を総合的にみて、診断します。
【わからないことや不安なことは、医師に確認する】
わからないことや不安なことがある時には、医師とよく話をしてみましょう。
あなたが既にがんの治療を受けている時には、担当医と話をします。がんかどうかまだはっきりせず、検査を受けている段階であれば、検査の結果を説明してくれた医師に質問してみましょう。
診察室では、わからないことや不安なことがある時には、医師が説明するのを待つのではなく、自分の方から積極的に質問するように心がけてください。
患者さんの質問に答えることは、医師の大切な仕事の一つです。遠慮しないで、不明な点や疑問点については、その都度きちんと確認するようにしましょう。