悩み

もう余命は長くないと思い、身辺整理等に気を遣った。



助言


【万一に備えることは、病気に向き合う力にもなる】


自分に万一のことがあった場合を考えて、情報を得たり、準備をしたりすることは、特別なことではありません。
がんという病気の有無にかかわらず、人生の節目で、自分の死後のことについて考え、遺書を書くという方もいらっしゃいます。
家族や親しい人たちのことを想い、自分の死後のこと、葬儀のことについて考えるのは、ごく自然なことです。
患者さんの中には、身辺整理をし、死後の気がかりを断つことで、こころが落ち着き、がんと向き合う力が出たという方もいらっしゃいます。
ただ、ご家族は死に関することなどを話すと、「そんなことは言わないで」とおっしゃるかもしれません。しかし、死後のことは、ご家族あってのことです。気がかりを整理しておきたい、というあなたの気持ちを伝え、協力してもらいましょう。
あなたの願いがきちんと伝わるように、遺言書を作成しても良いでしょう。法的に効力のある遺言書を作成するには、一定の書式や手続きが必要です。書籍等も出版されているので、参考にされても良いでしょう。
遺言の作成について相談に応じる専門家として、行政書士がいます。


 
参考になるホームページ
法テラス:法律に関するさまざまな情報や相談窓口
https://www.houterasu.or.jp/
国が設立した公的な法人で、法律に関するさまざまな情報等を提供しています。また、相談窓口の検索のページもあります。

 
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