悩み

玄米、菜食療法をしているが、主治医には話していない。



助言


【栄養士に相談してみる】


あなたはきっと体に少しでもよいことをしたいと考えて、玄米や菜食を心がけていらっしゃるのだと思います。
一般的に、玄米は精白米よりもたんぱく質、ミネラル、食物繊維が多く含まれています。その反面、消化吸収率は低く、消化器管に負担がかかることもあります。
また、野菜には一部のがんの発生頻度を低くする可能性があると考えられています。ですが、野菜だけで、からだが必要とする栄養素をすべて取るのは簡単ではありません。
がんと食事の関係の中でも、がんになってからの食生活の効果については、はっきりとわかっていることはまだ少ないのが現状です。あくまで一般論になりますが、あなたの現在の体の状態に合わせて、バランスのよい食事を取ることが大切です。
医療機関によっては、栄養士が食事に関する相談にのってくれる場合もあります。食事について気がかりがあれば、相談を受けられないか、確認されてみてはいかがでしょうか。


 
参考になるホームページ
SURVIVORSHIP.JP:抗がん剤・放射線治療と食事のくふう
https://survivorship.jp/meal/
静岡がんセンターと大鵬薬品工業(株)の共同研究の成果によるがんと向き合う患者さんやご家族のためのwebサイトです。『治療によって生じるつらさをやわらげる工夫』などの情報があります。また、iOS、Android向けの『がん治療と食事』のアプリの情報もあります。
『抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』は、抗がん剤や放射線治療中の食事に役立つメニューやレシピを副作用症状に合わせて検索、閲覧することができます。176品のレシピが掲載され、ジャンル別絞り込みでは、主食(米、パンなどの種類別)、主菜(肉、魚などの種類別)、副菜、汁物、デザートと飲み物などで絞り込みもできます。

 

【担当医と話をするために】


『主治医には話していない』とのことですが、どんなお気持ちがあるのでしょうか。
もしかするとあなたは、“こんなことを相談してよいのだろうか?”、“相談したら止めさせられるのではないだろうか?”とお感じになっているのかもしれません。
その一方で、“食事の取り方は、本当にこれでよいのだろうか?”、“医師に相談した方がいいのではないだろうか?”というお気持ちもあり、だからこそ、まだお話しになっていないことを、悩みとして挙げられたのだと思います。
食事は体調を左右しますし、場合によっては治療の効果にも影響することがあります。一度きちんと医師と相談することで、気持ちを整理して安心することができるかもしれません。
ただ、担当医に直接相談するのがためらわれるようであれば、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に、まずはお気持ちを打ち明けてみるのもよいでしょう。食事の気がかりについてはもちろん、担当医との関係についても、悩みを受けとめてくれると思います。


 
参考になるホームページ
国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先を探す
https://hospdb.ganjoho.jp/
成人や小児の相談先・病院一覧(がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院)が掲載されています。

 
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