悩み

がんに良いといわれる健康食品の服用の是非を医師に問うと「わかりません」と見向きもされなかった。抗がん剤も使えない時で見放されたような気持ちになった。



助言


【健康食品はあくまでも補助的なものと考える】


通常の医薬品は、厳密な実験によって、効果と安全性が確認された上で使用されます。
一方、健康食品はあくまでも食品です。その中には、効果や安全性が十分に確かめられていないものも含まれています。また、特にがんについて言えば、健康食品に、がんの進行を抑えたり、がんを治したりする効果が確認されたことは、これまでにありません。
あなたが健康食品の利用を自分だけで決めないで、担当医に相談したことは、とてもよい判断だったと思います。
それに対して、あなたの担当医が「わかりません」と言ったのは、あなたの体にその健康食品がどのような影響を及ぼすのか、明らかになっていなかったからなのかもしれません。あなたを『見放した』わけではないと思います。


 

【納得して決めることが大切】


大切なことは、あなた自身が納得して、これからのことを決めることです。
決断が簡単にできないこともあると思います。そんな時には、誰かと話すことで、気持ちが整理できることもあります。
家族や親しい友人、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に、気持ちを打ち明けてみてください。
また、“自分自身と話す”ことも大切です。大切な決断の前には、時間を作って、静かな場所で、自分自身に気持ちを問いかけてみましょう。ノートに思いを書き出してみることも、気持ちの整理に役立つことがあります。


 
参考になるホームページ
国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先を探す
https://hospdb.ganjoho.jp/
成人や小児の相談先・病院一覧(がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院)が掲載されています。

 
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