悩み

再発で手術ができないと言われ悩んだ。



助言


【全体の状況を考えてみる】


気持ちが落ち着いてきたら、まず担当医の話をきちんと理解できているか、よくわからないところはないかを少しずつ考えてみましょう。
これは自分が今後どうしていくかを考えていく上で、とても重要です。深刻な説明内容の時、自分では覚えているつもりでも、最初の衝撃が強く、あとの話はただ耳を通り過ぎるだけで頭に入ってこないこともよくあります。
できれば、ご家族や自分がこころを許せる人と話をしながら整理していきましょう。人に話すということは、頭の中を整理することにもつながります。

担当医の説明は、患者さんの病気の状況、全身状態を考え、がんの治療を行うことの利点(期待できる効果やその患者さんの生活の質(QOL)との関係など)と欠点(治療を行うことでの危険性、副作用、体へのダメージ)を検討した上でのことだと思います。
がんの治療には、手術や放射線治療、抗がん剤治療など様々な治療法がありますが、治療法が多彩にあっても、全ての方に、どの治療法も行えるというわけではありません。
今後、他の病院でのセカンドオピニオンを受けるにしても、ご自分の現在の状態と治療の利点と欠点、生活の質(QOL)について、よく考え理解した上で、行動を起こすことが大切だと思います。


 

【今の自分にあった治療を担当医と相談する】


現在、がん治療の基本となっているのは、手術、放射線療法、薬物療法の3つの治療法です。一般的には、手術や放射線療法は局所、薬物療法は全身のがん細胞に対する効果を期待して行われます(局所的な薬物療法もあります)。
大切なことは、『今のあなた』に適した治療法の中から、自分が納得できるものを選ぶことです。
あなたの担当医は、病気の性質や進み具合、臓器の状態、からだ全体の状況などを総合的に考慮した上で、今のあなたに適していると考えられる治療法(または治療法の組み合わせ)を提案します。治療の目標、効果、予想される副作用、スケジュール、費用、生活への影響など、まずはしっかりと説明を聞き、疑問があればあなたの方から質問して、確認するようにしましょう。


 

【セカンドオピニオンを受けてみる】


セカンドオピニオンというのは、直訳すると『第2の意見』で、『診断や治療方針について、現在の自分の担当医以外の医師の意見を聞き、参考にすること』をいいます。
これは、
◎ 担当医に診察や治療方針の説明を受けたが、どうしたらいいか悩んでいる
◎ いくつかの治療法を提示されたが、迷っている
◎ 他の治療法がないか知りたい
などの場合に、ご自身が納得して治療を選択し受けるために、他の医師の意見も聞いてみるという方法です。


 
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