悩み

再発したが、他の臓器に転移が見られるため手術できないと言われ、ショックを受けた。



助言


【今の自分にあった治療を担当医と相談する】


現在、がん治療の基本となっているのは、手術、放射線療法、薬物療法の3つの治療法です。一般的には、手術や放射線療法は局所、薬物療法は全身のがん細胞に対する効果を期待して行われます(局所的な薬物療法もあります)。
大切なことは、『今のあなた』に適した治療法の中から、自分が納得できるものを選ぶことです。
あなたの担当医は、病気の性質や進み具合、臓器の状態、からだ全体の状況などを総合的に考慮した上で、今のあなたに適していると考えられる治療法(または治療法の組み合わせ)を提案します。治療の目標、効果、予想される副作用、スケジュール、費用、生活への影響など、まずはしっかりと説明を聞き、疑問があればあなたの方から質問して、確認するようにしましょう。


 

【こころの専門家のサポートを受ける】


“担当医ときちんと話し、からだの状態や治療の意味は、頭では理解できた。でも、気持ちの面で受け止めきれない…”。あなたはそんな風に、追い詰められていくような気持ちや、先行きの見えない心細さを感じているのかもしれません。
もしそうであれば、こころの専門家のサポートを受けてみる、という方法もあります。からだがつらい時には医師や看護師がつらさをやわらげるために対応します。同じように、こころがつらい時には、こころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)と話をしてみると、気持ちが楽になることもあります。
こころのつらさは、からだのつらさ以上に周りから見えにくく、自分でもつい無理をしてしまいがちです。こころが不安定で、他には何も考えられなくなった、何事にも集中できない、誰とも話したくない、夜眠れない、食欲がない、といった状態が何日も続くようであれば、ぜひ一度、こころのサポートを受けてみてください。


 
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