悩み

手術やその後の後遺症の不安があった。



助言


【病気や治療について理解することも不安を軽くする】


手術を受ける前は、どういうものかイメージがつかないため、いろいろと悪い方へ考えてしまいがちです。
ここで、自分の頭の中を再整理してみてください。あなたは、担当医から病気や手術についてどのような説明を受けましたか。一緒に説明を受けたご家族が近くにいらっしゃるのであれば、担当医の説明内容をお互いに確かめ合ってみるとよいでしょう。また、説明の際に書いてもらったメモや資料があれば、それを見ながら確かめ合うのもよいでしょう。
手術とはどういうものなのか、合併症などの可能性はどうなのか、術後はどういう経過となるのか、など1つ1つ整理してみましょう。そして、よくわからないことがあれば、外来時に担当医に確認してみましょう。


 

【病気や治療についてインターネットから得られる情報】


病気や治療について、インターネットの情報として、以下のようなサイトが参考になると思います。
インターネットは、多くの情報を入手できる利点がありますが、同時にその情報が正しい情報か、判断が難しいという欠点もあります。特に、病気や治療についてはできるだけ最新の情報、そして正確な情報かを見極める、慎重な選択が必要です。

<注意すべき点>
情報を探す時に、注意しなければいけないのは
◎ 情報発信者が明確になっているか
◎ 一方的に偏った情報ではないか (良いことばかり書いてある)   
の2つです。 

インターネットから情報を得ることに慣れていない場合や医療に関してほとんど知識がない場合は、まず公的機関が発信する情報を中心に情報を探しましょう。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:それぞれのがんの解説
https://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
がんの部位別に、基礎知識、検査、治療、療養に関する情報があります。
(2)がん情報サイト :PDQ日本語版(米国国立がん研究所のがん情報サービス)
https://cancerinfo.tri-kobe.org/
がん情報サイトには、『PDQ最新がん情報』、『PDQがん用語辞書』、『NCCNガイドライン日本語版』などの情報があります。
『PDQ最新がん情報』は、治療(成人、小児)、支持療法と緩和ケア、スクリーニング(診断と発見)、予防、遺伝学的情報、補完代替医療の情報があり、それぞれ『患者様向け』と『医療専門家向け』の2つのボタンがあり、より詳しい情報は『医療専門家向け』から得られます。

 

【身近な具体的目標をたてる】


担当医から手術の説明を聞いたり、疑問点を確認する、本やインターネットで手術やその後起こりうる可能性のあることを調べるなどをしても、不安がすべて解消するわけではありません。理解することは、漠然とした恐れを軽くするために役立つかもしれませんが、逆に新たに得た知識によって、危険性や合併症、後遺症などの可能性から、“もし、○○したらどうしよう”など悪い方へ悪い方へと考えてしまいがちです。
そこで、手術までの期間があれば、その間に自分ができることを行っていきましょう。手術までの期間が長ければ、1週間毎に小さな目標をたててみてもよいかもしれません。たとえば、毎日30分ウォーキングをしてみる、食事は栄養のバランスに気をつけてできるだけ規則的にとる、毎日10分ストレッチ体操をする、夜7時間は睡眠をとるなどです。
また、治療とは直接関係のないことでも何かに集中することで不安を軽くすることができるかもしれません。入院中の仕事の引き継ぎ、自分の業務を代理でお願いする人に業務内容を整理して書類にしておく、入院中の家事をお願いする家族の方にわかりやすいように、モノをしまっている場所を整理したり、お料理メモをつくるなどでもよいでしょう。


 
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