悩み

今後再発転移した時に、治療の苦痛を覚えているので、その治療に対する恐怖感がある。



助言


【副作用の対策は進んでいます】


以前、がんに関する治療をお受けになった時に、本当につらい体験をされたのではないかとお察しいたします。
がんの治療は進歩しています。がんを治す、という点だけでなく、副作用への対策という点でも、進んでいます。
もし仮に、病気が再発転移した場合であっても、あなたが受ける治療は、以前受けていた治療とは別のものになるかもしれません。
また、たとえ治療の内容自体はそれほど変わらないものであっても、副作用への対策は、あなたが以前治療を受けたときに比べて改善されている可能性が高いのです。
もしいつか、治療の再開が必要になったときには、治療の内容や予想される副作用について、自分の記憶や思い込みで決めつけるのではなく、担当医にきちんと確認するようにしましょう。


 

【こころの専門家や相談員と相談してみる】


ある治療を受けた時につらい思いをしてしまうと、その体験がこころに深く刻まれてしまうことがあります。また、頭の中では忘れたつもりになっていても、つらい体験を体が覚えている、ということもあります。
このようなつらい体験に対する恐怖を、すぐに、完全に取り去ることは、なかなか難しい場合もあります。
ただ、もし気持ちや体の動揺が続き、日常生活にも支障が出てしまうようであれば、一度、こころの専門家(精神科医、心療内科医、心理療法士など)と話してみてはいかがでしょうか。
こころの専門家をいきなり訪ねるのは敷居が高いと感じたり、どこに行けば会えるか分からなかったりする時には、まずは、担当医、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に相談してみるとよいでしょう。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先・病院を探す
https://hospdb.ganjoho.jp/
がん情報サービスの[相談先・病院を探す]では、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院等の一覧が掲載されていて、さまざまな条件で検索できます。病名やがんの種類、地域や病院の種類、診断や治療の実施状況、小児がん治療後のフォローアップ状況、小児がんの治療方法やセカンドオピニオンの対応状況などから探すことができます。また、成人や小児の相談先・病院一覧を見るでは、相談支援センターの名称や電話番号、病院情報などを閲覧できます。
(2)公益財団法人 日本対がん協会:がん患者・家族の支援
https://www.jcancer.jp/consultion_and_support
日本対がん協会のホームページです。『がん患者・家族の支援』のページには、看護師やソーシャルワーカーが対応している『がん相談ホットライン』、事前予約が必要な医師による面接相談、医師による電話相談、社会保険労務士によるがんと就労の電話相談などの相談に関する情報があります。詳細は、それぞれのページをご確認ください。

 
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