悩み

診断後、治療法について医療機関と検討したりしたが、病状の進行からできない治療もあり、放射線治療を始めるまで約2か月間かかったが、その間精神的に不安定だった。



助言


【不安を一人で抱え込まないようにしましょう】


がんという診断がついた後、病気や体全体の状況を把握し適切な治療を決めていくために、検査をすすめている段階などは、さまざまな不安が起こります。がんと告げられたことで、どうしても悪い方へ悪い方へと考えてしまいがちです。検査には予約が必要な場合もあり、検査と検査の間があいたり、検査結果が出そろって担当医から説明があるまで、時間がかかることがあります。不安から、さまざまな情報を入手しようとされたりする方もいらっしゃいます。ただ、その方の病気の全体像がはっきりしないうちにそういった情報を読んでいると、悪い情報ばかり眼につきがちです。状況がわからないうちは、こうして入手した情報は一般的な情報にとどまったものといえます。
ですから、こういうときには、目の前の具体的な問題ややらなければいけないことに目を向け、一つひとつ片付けていくようにしましょう。具体的な目標を持つことは、不安なこころをやわらげることにつながります。そして、それは自分自身のために自分ができる大切な事柄だと思います。
それでも、不安が強く気持ちが落ち着かないときには、その不安な気持ちを誰かに打ち明けてみましょう。ご家族や親しいお友達でもいいですし、かかっている病院の相談室とか、がん診療連携拠点病院の相談支援センターでもかまいません。面と向かって話せないようでしたら、電話相談を利用してみてもよいでしょう。


 
参考になるホームページ
(1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先・病院を探す
https://hospdb.ganjoho.jp/
がん情報サービスの[相談先・病院を探す]では、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院等の一覧が掲載されていて、さまざまな条件で検索できます。病名やがんの種類、地域や病院の種類、診断や治療の実施状況、小児がん治療後のフォローアップ状況、小児がんの治療方法やセカンドオピニオンの対応状況などから探すことができます。また、成人や小児の相談先・病院一覧を見るでは、相談支援センターの名称や電話番号、病院情報などを閲覧できます。
(2)公益財団法人 日本対がん協会:がん患者・家族の支援
https://www.jcancer.jp/consultion_and_support
日本対がん協会のホームページです。『がん患者・家族の支援』のページには、看護師やソーシャルワーカーが対応している『がん相談ホットライン』、事前予約が必要な医師による面接相談、医師による電話相談、社会保険労務士によるがんと就労の電話相談などの相談に関する情報があります。詳細は、それぞれのページをご確認ください。

 
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