悩み

治療が死ぬほどつらく、死んだ方が楽だと思うこともあり、気持ちのバランスがうまくとれなかった。痛みが強く、夜、安定剤を飲んで眠った時だけがほっとできた。



助言


【治療による様々なつらさをやわらげる対応がある】


治療は痛みを伴ったり、発熱や吐き気や食欲不振が出たりと様々な副作用があります。これらの副作用に関して、担当医、看護師はできるだけ患者さんのつらさが少ないように対応していきます。つらいことがあれば、きちんと伝えることも大切です。
治療は、患者さんと医療者との協働作業です。伝えることで、より適切な対応を行うことができます。


 

【治療に関して不安があれば、納得・理解のために行動する】


治療法や治療に伴うつらさなどへの不安や悩みがある場合、その根底には治療への理解が不十分であったり、未知の事柄への漠然とした不安があったりします。
そこで、納得いくまで担当医にわからない点を確認したり、がんや治療法について書かれた本を読んだり、インターネットで調べたりしてみましょう。治療法については、期待できる効果、副作用、起こりうる合併症、他の治療法と比べたときの利点や欠点などをまずよく理解することが大切です。


 
参考になるホームページ
(1)Minds(マインズ)ガイドラインライブラリ:診療ガイドライン
https://minds.jcqhc.or.jp/
公益財団法人 日本医療機能評価機構が運営する医療情報サービスで、さまざまな診療ガイドラインが掲載されています(がんだけではなく、さまざまな疾患のガイドラインが掲載されています)。医療提供者向けの診療ガイドラインと、一般の方向けのガイドラインの解説があります。
(2)国立がん研究センター『がん情報サービス』:それぞれのがんの解説
https://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
国立がん研究センター『がん情報サービス』のがんの解説に関するページです。部位・臓器、50音順、日本に多いがんなどから探すことができます。がんの部位別に、基礎知識、検査や治療、療養、臨床試験などの情報があります。
(3)国立がん研究センター『がん情報サービス』:診断・治療
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/index.html
がん情報サービスの『診断・治療』は、各種検査や治療方法などのページの入り口になります。検査では、X線検査、CT.検査、MRI検査、PET検査、超音波(エコー)検査、腫瘍マーカー検査など、治療では、集学的治療、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法、造血幹細胞移植、免疫療法、がんゲノム医療とがん遺伝子検査、に関する情報などがあります。
(4)がん情報サイト :PDQ日本語版(米国国立がん研究所がん情報サービスの日本語版)
https://cancerinfo.tri-kobe.org/
がん情報サイトは、米国国立がん研究所のがん情報サービスPDQ等の日本語版です。『PDQ最新がん情報』、『PDQがん用語辞書』、『NCCNガイドライン日本語版』などの情報があります。
『PDQ最新がん情報』は、治療(成人、小児)、支持療法と緩和ケア、スクリーニング(診断と発見)、予防、遺伝学的情報、補完代替医療の情報があり、それぞれ『患者さん向け』と『医療専門家向け』の2つのボタンがあり、より詳しい情報は『医療専門家向け』から得られます。

 

【つらい気持ちを抱え込まない】


不安が強く、とてもつらいとき、自分の気持ちを受けとめてくれる人、家族や何でも話せる友人に、不安に思っていることや揺れる思いを聴いてもらうことも気持ちを楽にします。一人でつらさを抱え込まないで、周囲の人に話してみましょう。泣いてしまってもかまいません。
また、口にしなくても、ふっと自分を心配し気遣う周囲の人々の思いが感じられたとき、一人ではない、と感じて温かい気持ちになれます。そんな時間が、ほんの少しでも気持ちを楽にしてくれると思います。


 
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