悩み

手術をした箇所は成功とのことだが、新しい箇所にいつ出るのか心配で、薬の注射も、本当にこの薬が正しいのか心配だ。



助言


【肝細胞がん】


肝細胞がんの患者さんの多くは、慢性肝疾患を患っている(日本人の肝細胞がんの約9割は肝炎ウイルスが原因と言われています)ので、治療選択の際には、がんの広がり(場所、大きさ、個数、血管のなかにがんが入っていないかなど)、肝機能(肝予備能)、の2つのバランスが十分に検討されます。
肝細胞がんの治療は、以前から患っている慢性肝疾患を治すのではありません。慢性肝疾患のため肝細胞がんができやすく、治療をしても、肝臓の別の場所にがんが再発することがありますが、肝細胞がんの再発の状況に応じて、適切な治療が行われます。


 

【治療に関して不安があれば、納得・理解のために行動する】


治療法や治療に伴うつらさなどへの不安や悩みがある場合、その根底には治療への理解が不十分であったり、未知の事柄への漠然とした不安があったりします。
そこで、納得いくまで担当医にわからない点を確認したり、がんや治療法について書かれた本を読んだり、インターネットで調べたりしてみましょう。治療法については、期待できる効果、副作用、起こりうる合併症、他の治療法と比べたときの利点や欠点などをまずよく理解することが大切です。


 
参考になるホームページ
(1)Minds(マインズ)ガイドラインライブラリ:診療ガイドライン
https://minds.jcqhc.or.jp/
公益財団法人 日本医療機能評価機構が運営する医療情報サービスで、さまざまな診療ガイドラインが掲載されています(がんだけではなく、さまざまな疾患のガイドラインが掲載されています)。医療提供者向けの診療ガイドラインと、一般の方向けのガイドラインの解説があります。
(2)国立がん研究センター『がん情報サービス』:それぞれのがんの解説
https://ganjoho.jp/public/cancer/index.html
国立がん研究センター『がん情報サービス』のがんの解説に関するページです。部位・臓器、50音順、日本に多いがんなどから探すことができます。がんの部位別に、基礎知識、検査や治療、療養、臨床試験などの情報があります。
(3)国立がん研究センター『がん情報サービス』:診断・治療
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/index.html
がん情報サービスの『診断・治療』は、各種検査や治療方法などのページの入り口になります。検査では、X線検査、CT.検査、MRI検査、PET検査、超音波(エコー)検査、腫瘍マーカー検査など、治療では、集学的治療、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法、造血幹細胞移植、免疫療法、がんゲノム医療とがん遺伝子検査、に関する情報などがあります。
(4)がん情報サイト :PDQ日本語版(米国国立がん研究所がん情報サービスの日本語版)
https://cancerinfo.tri-kobe.org/
がん情報サイトは、米国国立がん研究所のがん情報サービスPDQ等の日本語版です。『PDQ最新がん情報』、『PDQがん用語辞書』、『NCCNガイドライン日本語版』などの情報があります。
『PDQ最新がん情報』は、治療(成人、小児)、支持療法と緩和ケア、スクリーニング(診断と発見)、予防、遺伝学的情報、補完代替医療の情報があり、それぞれ『患者さん向け』と『医療専門家向け』の2つのボタンがあり、より詳しい情報は『医療専門家向け』から得られます。

 
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