悩み

医師は治療の最終判断は本人と言われるが、患者にとって迷いを更に深める。



助言


【一番あった治療法を選べるのは、患者さん自身】


確かに、これまで経験したこともないような状況で、人生を左右するような決断を迫られるということは、並大抵のことではありません。しかし、患者さんに一番あった治療法を選べるのは、その方自身にほかならない、ということもまた事実です。
まず、提示された治療の各選択肢について、治療の目的、期待できる効果、予想される副作用や後遺症、日常生活への影響、費用など、気がかりな点や必要だと感じる情報を、担当医にきちんと確認してください。
また、周りの誰かに話を聞いてもらうことも、気持の整理に役立ちます。もやもやとしていた思いを口に出して表現してみることで、自分自身の思いに気づくこともあります。相談する相手は、信頼でき、あなたの話を受け止めてくれる人であれば、家族や友人、職場の同僚など、身近な人でかまいません。身近な人の協力を得ることが難しいときには、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に相談してみるとよいでしょう。
その上で、最終的な判断は、患者さんご自身がすることになります。
どんな治療にもプラス面とマイナス面がありますが、何を優先するか、どういったことについてはがまんできるか、という判断の基準、価値観は、人によって異なります。本当に大切にしていきたいことは何か、焦らずに、よく考えてみることが大切です。
自分の人生や体について決断することは、患者さんの大切な権利であると同時に、義務でもあるのです。


 
参考になるホームページ
国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先を探す
https://ganjoho.jp/public/index.html
[相談先・病院をさがす]では、成人や小児の相談先・病院一覧(がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院)を病名や地域、病院の種類などから探すことができます。

 
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