悩み

前の病院の医師への不信感と、今度の病院での主治医はどのような医師なのかという不安があった。



助言


【信頼できる医師とは】


信頼できる医師というのは、患者さん自身の価値観が入ってきます。自分は医師に何を求めるのか、考えてみてください。たとえば、責任感がある、人柄がよい、専門的知識・技術を身につけている、説明を十分に行ってくれる、話しやすいなど、判断の基準はいろいろあると思います。
この中で、専門的知識や技術を身につけているかどうかという基準については、学会などで認定している専門医資格を参考にしたり、受診を検討している医療機関のホームページを確認してみましょう。

医師には自分のからだをあずけるのですから、特に、医師との関係が気になると思います。ただし、責任感があるとか話しやすいというのは、客観的な指標はなく、判断基準としては難しいかもしれません。
また医師も人間ですから、信頼関係が築きやすい場合もあれば、難しい場合もあります。前の病院で医師への不信感があったということですので、新しい担当医への期待と不安が高まっていると思いますが、先入観にとらわれることなく、新しい関係を築いてください。

その一歩となるのは、相手を知り、同時に自分のことも相手に知ってもらうことです。どちらか片方の働きかけが有効に働くことがあります。
また、周囲の人が助けになってうまくいく場合も多く見られます。自分のからだの状態について質問することはもちろん、検査や治療に関する気持ち、思いも伝えてください。
医師との信頼関係は、お互いが築き上げていくものだと思います。


 

【医療者とうまくコミュニケーションをとっていくために】


医療者とうまくコミュニケーションをとっていくためには、あなた自身が積極的に働きかけることや、短い時間であっても、医療者と向き合う時間を有効に使っていく工夫をしていくことが大切です。
最近では、がん治療も通院で行う治療が増え、また入院が必要な場合でも、以前に比べて入院期間が短くなっています。特に、外来診療では一人当たりの診療時間が短いと感じることが多いかもしれません。
そこで、あなた自身ができることをまず始めてみましょう。

1.『不安や不信』につながっている原因をご自分の中で整理してみましょう。
まず、あなたが今不安に感じていること、疑問に思っていることをノートなどに書き出します。最初は、長い文章で自由に書いてみて構いませんが、書き終わったら読み直し、最終的にかじょう書きにしてみます。

たとえば「○○の検査結果が知りたい」、「○○という症状がどうして起こっているのか知りたい」、「○○をどう対処したらよいか知りたい」などです。ただ「いろいろ聞きたいことがある」、「忙しそうで話しかけられない」というのではなく、具体的に整理することが大切です。

2. 外来の場合は、特に予習・復習をしてみましょう
短い外来時間を有効に使うためにも、予習・復習をしてみましょう。
予習は、次の外来で実施予定の検査、あるいは結果の出ている検査、今ある症状や困っていること、担当医や看護師に聞きたいことを書き出し、整理してみることです。これは、できるだけ1行以内の箇条書きにして、間に空欄を入れておきます。この空欄は診察時や復習のときに使います。
復習は、診察室での診療のなかで、大切なことを自分なりに書き出して、まとめてみることです。その場では、すぐ聞けなかった疑問などがあったら、次の外来時に確認できるように、予習のところに、箇条書きで加えておきましょう。

3. 疑問、不明なことをそのままにしておかない
疑問や不明なことをそのままにしておいてはいけません。そのままにしておくと、少しずつコミュニケーションのずれが積み重なり、不信感につながります。
医師は説明したつもり、患者さんはわかったつもりでは、信頼関係を築くのは難しいでしょう。


 
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