【24時間の共同生活によるストレス】
大部屋に入院した場合、24時間の共同生活を送ることになります。社会生活の中では、24時間他人と一緒の部屋で過ごすということは滅多にありませんから、ストレスを感じることは多いと思います。特に、病院に入院しているときは、治療のためにからだがつらかったり、食事や排泄の状況も通常と異なったりすることがあります。周囲への気兼ねもあり、同時に安静にしていたいのに、安静にできないと感じることもあるでしょう。また、常に詮索されているように感じたり、同室者からの様々な言葉がつらかったりするときもあると思います。
もし、可能であれば、毎日1回でもどこか一人で過ごせる場所を見つけてみましょう。デイルーム、談話室、屋上などどこでもかまいません。24時間の共同生活という環境・空間から、自ら意識して抜け出す時間をつくりだしてみます。15分でも30分でも、どこかで一人になれる場所を持つだけで、気持ちが楽になるかもしれません。ただし、少し長くなるようであれば、どこにいるかオーバーテーブルにメモをおいておくとか、担当の看護師に声をかけてから移動しましょう。
【問題を整理して看護師に相談してみる】
24時間顔を合わせなければいけない同室者からいやみをいわれたと感じられたことは、つらい体験だったと思います。
ただ、大部屋には、病気が違ったり、治療の段階が異なったりしている患者さんがいらっしゃいます。また、治療の過程では、安静のため、または調子が悪くて動けないときもありますし、吐き気やおう吐などの症状がでるときもあります。たくさんの点滴をしなければならず、トイレの回数が多くなることもあります。
ある意味、患者さん同士お互い気をつけても、周囲に気遣ってしまう状況はいつでも起こりうると言えます。
あなたがいやみをいわれたと感じたのは、どういうとき、どのような言葉を言われたのでしょうか。本当にそれはいやみだったのでしょうか。確かに世の中には、自分の基準や自分の都合だけで、あるいはわがままで行動したり、いろいろ言ったりする人もいます。
けれども、“同室者にも悪いな、迷惑をかけているな”と感じていたり、今のこの状況自体が自分自身にとっても負担になったりしているときなど、相手の言葉や態度に対して、マイナスイメージで誤解してとらえてしまうことがあります。からだがつらいときは、つらいのだからとはっきり伝えても良いですし、トイレに関しても自分ではどうしようもない状況であることを伝えてみてもよいでしょう。
ただ、どうしても同室者とのあいだがぎくしゃくして、人間関係がうまくいかずに、強いストレスを感じているようであれば、担当の看護師や病棟師長に相談してみましょう。病室の変更は、調整が必ずつくとは限りませんが、部屋の移動がもし無理でも、第三者が入ることで、同室者との関係性が修復できるかもしれません。
