【中止にする前に相談しましょう】
思い悩んだ末決められたことだと思いますが、自己判断で中止してしまう前に何か対策はとれないのか、一人で悩み、抱え込むまえに相談してみましょう。
定期的に検査や診察を行うのは、意味があって実施されていることです。治療終了後の全身状態をチェックすること、再発・転移していないかチェックすることが主な目的になります。
多くのがんは、5年間の定期通院や検査が目安になっていますが、乳がんなど一部のがんでは10年間が目安のこともあります。こう考えると長い期間ですが、定期通院や検査の間隔は、徐々に間があいてきます。
病院が遠方だったり、混んでいたりして疲労が強いようでしたら、担当医に相談して自宅の近くの病院に転院してもよいでしょう。あるいは、年1-2回は元の病院、その他は患者さんが居住されている地域のかかりつけ医というように連携してもらいながら定期通院や検査を行うという方法もあります。
経済的なことでの負担感があるようでしたら、病院の医療ソーシャルワーカー、または相談室で相談してみましょう。全国のがん診療連携拠点病院(厚生労働省が指定)には、相談支援センターが設置されています。相談支援センターでは、がんの病気のことやがんの治療について知りたい、今後の療養や生活のことが心配などの質問や相談に対応しています。電話相談を行っているところもあります。相談員は、患者さんやご家族のいろいろな不安や悩み、こころの声に耳を傾け、患者さんやご家族が問題を整理したり行動できるようにお手伝いをしています。
お住まいの地域のがん診療連携拠点病院等に関しては、『国立がん研究センター がん情報サービス』のホームページにある『相談先・病院を探す』のページが参考になります。『相談支援センター』の項目では、各都道府県の拠点病院にある相談支援センターの名称や問い合わせ先も確認できます。
(最終更新日 2024年5月26日)