悩み

髪の毛がなくなったことが常に気になり、スカーフ、かつら、帽子などでカバーしているが、そうしなければいけないことがつらかった。
5 件の体験者の声があります。

助言

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【“そうしなければならない”と感じるつらさ】

外見の変化というのは、こころのつらさを伴うことが多いと思います。“そうしなければならないことがつらかった”というのは、くやしさだったり、情けなさだったり、哀しさだったり、複雑に絡み合ういろいろな思いのなかで、感じたことだったのかもしれません。

自分にとって、この治療は必要だ、この治療では脱毛が起こると説明を受けて、頭ではわかって納得したつもりでいても、こころがついていかないことがあります。かつらをつけたり、帽子をかぶったりしても、人の視線が自分の頭にばかり注がれているように感じてしまうこともあります。これは、その人自身のこころのつらさから出ることなので、頭の中で整理して解決ができるということではないですし、解決できる明確な1つの回答があるわけでもないと思います。

以前若い女性の患者さんが、外来にこられるたびにいろいろなかつらや帽子をかぶってこられ、私たち看護師に「今日のはどう?」と言って、見せてくれたことがありました。髪が抜けるのは悲しいけれど、逆手にとってかつらや帽子でおしゃれをすることにした、と彼女は言いました。そして、かつらも帽子もできるだけ安いのを買って、種類を多くして楽しむようにしているのだと明かしてくれました。
彼女のこころの奥底は、計り知れません。ただ、“落ち込んでばかりでは自分がかわいそう”という彼女の言葉は今でも覚えています。自分で自分をつらくさせないための彼女なりの一生懸命の対処方法だったのかもしれません。

“そうしなければならない”というのは、とても重くつらい言葉です。ただ、“落ち込んでばかりでは自分がかわいそう”という気持ちも患者さんそれぞれのなかにある気持ちの一つなのではないかと思います。


 
【つらい気持ちのガス抜きを】

つらいときは、我慢せずに、担当医や看護師、おかかりの医療機関の相談員やがん診療拠点病院相談支援センターの相談員、あるいはご家族に、相談したり、つらい気持ちを話してみてください。あなたは一人ではありません。一緒に考え、あなたのつらさを受けとめてくれる人がいるはずです。
通院治療のときは、外来診察の待ち時間や治療時などに顔を合わせる患者さんとお話してみてもよいでしょう。また病院以外でも、知り合った同じ病気の患者さんと話をしてみたり、患者会等が主催する同病者同士のおしゃべり会などに参加してみてはいかがでしょうか。同じ体験をしたからこそ分かち合える気持ちもあります。また人に話すことで、つらさが少し楽になることもあります。もしかしたら、良いアドバイスをもらえるかもしれません。


 

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