診断、治療の説明 -医師の説明を聞く -

Q.告知に関する話し方、タイミング等の配慮が全くなく、あまりにも事務的すぎて我が耳を疑った。

説明を受ける患者さんとご家族の心構え
診断の結果を聞くときというのは、患者さんもご家族もとても緊張しています。特にその前にがんの疑いがあるという話を聞いていると、さらにその不安と緊張は大きいと思います。
ここでは説明を受ける患者さんの側がどうしたらよいかについて、いくつかお話ししたいと思います。

1. 医師から病気や治療の説明を聞くときは、家族や親しい人に同席してもらいましょう
これは、心強さという面もありますが、医師の前ではほとんどの方が緊張します。特に診断結果や治療について聞くときは、内容によっては激しいショックや動揺が起こります。このようなときに、医師の説明のすべてを理解するというのは難しいものです。また、説明でよくわからないことがあっても、そのまま聞き流したり、説明が音としては耳に入ってくるのに後で思い返すと全く覚えていないということもあるからです。

2. メモをとるか、医師の許可を得て録音しましょう
病気や治療の説明を聞くときには、メモを用意し、重要だと思ったことなどをメモしましょう。
説明を聞きながらメモをとるのは自信がないということであれば、医師に申し出て、説明を録音してもよいでしょう。ただし内緒で録音するというのは、礼儀に反し、その医師との関係を損ねる原因にもなります。録音する場合は、必ず医師に断ってからにしましょう。
また、自分にその余裕がない場合には、同席する家族に要点をメモしてくれるように頼んでおきましょう。

3. わからない言葉があれば、途中でも確認しましょう
医師はなるべく患者さんにわかりやすい言葉を用いるつもりではいるのですが、無意識に専門用語を使用していることがあります。わからない言葉や内容であったら、医師の説明の途中でも、どういう意味か聞きましょう。

4. 気持ちが落ち着いてから、同席した方と、理解したこと、わからなかったことを確認しあいましょう
たとえ、こころの準備をしていても、その場では緊張と動揺で質問する余裕はないかもしれません。
その場合は、自宅に戻ってもう一度同席した方と話をしながら、わからなかったことを確認し、次回の外来の時などに確認しましょう。ショックや動揺が強い場合は、少し気持ちが落ち着いてからでもかまいません。
(更新日:2019年2月25日)
 
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